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夢幻水滸伝
第三百三十四話 フェニックス攻略その八

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「フェニックス掌握と軍事施設や城壁の復興をや」
「はい、これからですね」
「はじますね」
「そうしますね」
「そうする、それでや」 
 トウェインはさらに話した。
「スタインベックや」
「ホイットマン様の次はですね」
「あの方ですね」
「あの方をどうするか」
「そや、今あいつはエリカちゃんと対峙しているが」
 軍を率いて籠城している彼女と、というのだ。
「そのあいつをや」
「どうするかですね」
「次は」
「左様ですね」
「ラスベガスに行く」
 トウェインはこう告げた。
「そしてあそこの軍を率いてな」
「そのうえで、ですか」
「オルコット様と対峙しているあの方を挟撃しますか」
「そうお考えですか」
「挟み撃ちにしたらな」
 トウェインはそうした場合のことを話した。
「圧倒的有利や、しかしな」
「しかし?」
「しかしといいますと」
「どうされたのですか」
「あいつはそこでどないするかや」
 挟撃を受けた時にというのだ。
「逆境になればなる程燃えるタイプやしな」
「子供好きと聞いていますが」
「そして正義感が強く豪快だと」
「好漢と言うべき方だと」
「ああ、そうした奴でな」
 スタインベックはというのだ。
「挟み撃ちをしてもな」
「それでもですね」
「あの方が諦めるか」
「それで降伏されるか」
「せんな」
 一言でだ、トウェインは予想を述べた。
「一戦交えることになるわ」
「そうなりますか」
「ではですね」
「戦われますね」
「あの方と」
「そうするわ」 
 こう言ってだった。 
 トウェインは彼等にフェニックスのことを任せアリゾナ州を完全に掌握したことを喜びもせずにだった。  
 術でラスベガスまで瞬時に赴いた、そしてそこにいる将兵達に告げた。
「今からミルフォードまで進軍や」
「スタインベック様の今の本拠地である」
「あちらにですか」
「進軍するのですか」
「そや」
 まさにというのだ。
「そして挟み撃ちにする、ええな」
「はい、それではです」
「ミルフォードまで進軍しましょう」
「そうしましょう」
「そして航空隊もや」
 彼等の話もした。
「ええな」
「はい、空からですね」
「ミルフォードを攻撃する」
「そうしますね」
「そうするで、そしてあいつの後ろを脅かしつつや」
 そのうえでというのだ。
「ミルフォードを占領してな」
「そしてですね」
「あの方と決着をつける」
「そうしますね」
「そうするわ、あとこのネバダは残るはカーソンシチーやリーノだけやが」
 まだ掌握していない街や村はというのだ。
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