第三百三十四話 フェニックス攻略その六
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「きりのいいところでホイットマンに言うで」
「降伏勧告ですね」
「それを言われますね」
「トウェイン様ご自身が」
「そうするわ」
こう言うのだった。
「少なくとも街の破壊なんてな」
「考えておられないですね」
「民間施設や市街地まで攻撃して」
「そのうえでということは」
「更地にして何の意味があるねん」
そもそもというのだ。
「失うもんは多いし後の復興が大変や」
「左様ですね」
「だからですね」
「きりのいいところで、ですね」
「ホイットマン様に降伏勧告をされますね」
「そうするわ、そしてや」
そのうえでというのだ。
「フェニックスを手に入れてな」
「そしてですね」
「アリゾナ州を完全に掌握する」
「そうされますね」
「そうするわ、そしてホイットマンもな」
その彼もというのだ。
「出来るだけな」
「ここで、ですね」
「降って頂ければ」
「仲間になってもらいますね」
「人は一人でも多く欲しい」
心から言うのだった。
「そやからな」
「それで、ですね」
「ここで降って頂く」
「そうしてもらいますね」
「そうするわ、ほな引き続いて総攻撃や」
今度は敵軍の軍事施設や軍需工場の攻撃した、陸と空からそうして一日攻撃して翌日の朝にだった。
彼は自らホイットマンのところに赴いた、そのうえで彼に言った。
「どないな、もうこの辺りでな」
「降伏してですか」
「そや、仲間にならへんか」
フェニックスの市庁舎の会議室で向かい合って座って提案した。
「これから」
「正直もう戦えません」
ホイットマンは実際に正直に述べた。
「おいらも」
「そやな」
「はい、やっぱりトウェインさんは強いとです」
彼自身に少し苦笑いになって告げた。
「思いました、そして損害も多くなって」
「戦えへんか」
「そうなりました」
「そやからか」
「もう白旗挙げさせてもらいます」
「よし、ほなこのフェニックスはやな」
「降伏ということで」
そしてと言うのだった。
「おいらもです」
「降ってくれてか」
「仲間にですね」
「なってくれるか」
「いえ、それはまだです」
ホイットマンはトウェインに確かな顔と声になって答えた。
「しません」
「スタインベックとミニーちゃんが戦ってるからか」
「仲間と戦うことになると思うと」
「降ってもやな」
「まだトウェインさんの仲間にはです」
「なれへんか」
「はい」
そうだというのだ。
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