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夢幻水滸伝
第三百三十四話 フェニックス攻略その二

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「そやけどな」
「それでもですね」
「悲しみは少ない方がいい」
「それにつきますね」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「この度は」
「そうしてですね」
「決死の戦をしますね」
「そうしますね」
「そうしよな」 
 こう言ってソルトレークシチーでも家族や恋人がいる者はほぼ強制的に退かさせられた、だがそれでもだ。
「死ぬ、傷付くことが嫌と言って退く人はおらんね」
「はい、一人も」
「このソルトエエークシチーでも」
「左様ですね」
「皆強いね。残った将兵は一千」
 それだけだともだ、ミニーは話した。
「その一千で戦うけど」
「それでもですね」
「この度はですね」
「苦しい戦になりますね」
「どうしても」
「陥落も」
 そうなることもというのだ。
「考えてな」
「戦いますね」
「まさに決死の覚悟で」
「そうしますね」
「フェニックスかソルトレークシチーか」
 ミニーは腕を組み深刻な顔になって言った。
「どっちかが先に陥落したらな」
「そうなればですね」
「次は残った方ですね」
「そうなりますね」
「そうなれば敵軍に余裕が出来るさかい」 
 敵の重要拠点を攻略してだ、そこに張り付けていた戦力が自由になるというのだ。ミニーはこのこともわかっていて言っているのだ。
「その余裕をな」
「残った方に向ける」
「そうなりますね」
「必然的に」
「そうやさかい」 
 だからだというのだ。
「次はや」
「残った方の街ですね」
「フェニックスにしてもソルトレークシチーにしても」
「そうなりますね」
「ここで大事なことは」
 それはというと。
「その余裕が出来る敵戦力に星の人もおることや」
「トウェイン様やオニール様」
「星の方に余裕が出来る」
「街を攻略した星の方が残った街に向かう」
「そうなるからですね」
「そうなれば」
 ミニーはさらに話した。
「ほんまにな」
「残った街は二人の星の方に攻められる」
「そうなれば尚更ですね」
「陥落は言うまでもない」
「そうした状況に陥りますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「かなり危うくなる、私やとオニール君相手で手が一杯や」
「あの方もお強いです」
「攻めに隙がありません」
「何かあれば神具のダイナマイトが来るかも知れません」
「あの破壊力のある神具が」
「ダイナマイトがあるだけで」
 この広範囲に大きなダメージ建物も含めて与える神具についてだ、ミニーは深刻な顔で話したのだった。
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