第一章その一
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オズのヘンリーおじさん
第一幕 人手が急に
ドロシーはカンサスにいた時はヘンリーおじさんとエマおばさんと一緒に住んで育ててもらっていました、今エメラルドの宮殿の中で恵梨香達五人にその時のことをお話しています。
「周りは何もなくてね」
「大平原で、ですね」
「畑だけがあって」
「ドロシーさん達は一軒のお家に住まれて」
「それで、ですね」
「ずっと過ごされてましたね」
「そうよ、何もなかったけれど」
五人に笑顔でお話しています。
「あの時もね」
「楽しかったんですね」
「ヘンリーさんエマさんといつも一緒で」
「それでトトもいて」
「幸せだったんですね」
「カンサスでも」
「大変なこともあったけれど」
それでもというのです。
「幸せだったわ」
「あの、思えばです」
恵梨香が言ってきました。
「竜巻があって」
「それに乗ってでしたね」
ジョージも言いました。
「そのお家ごとオズの国に来られて」
「そこからでしたね」
次に言ったのは神宝でした。
「ドロシーさんとオズの国の縁が出来ましたね」
「そう思いますと」
それならと言ったのはナターシャでした。
「カンサスにおられたから」
「オズの国に来られましたね」
カルロスはドロシーに言いました、今は皆で宮殿の中の一室のテーブルに座って一緒にお茶やお菓子を楽しんでいます。
「そうですね」
「そうね、若しカンサスにいなかったら」
ドロシーもそれはと答えます。
「オズの国にも来られなかったかも知れないわ」
「そうだよね」
ドロシーが抱いているトトも言ってきました。
「今思うとね」
「そうよね」
「おじさんおばさんと一緒に暮らしてて」
「そこからオズの国に行くことになったから」
だからだと言うドロシーでした。
「本当にね」
「僕達はカンサスにいてよかったね」
「おじさんおばさんと」
「そうだね、それでね」
トトはさらに言いました。
「今はおじさんとおばさんも」
「オズの国で暮らしているわ」
「そうなったね」
「もうすっかりオズの国に馴染んで」
そうなってとです、ドロシーは言いました。
「幸せにね」
「暮らしてくれているね」
「そうなったわ」
「カンサスにいた時は大変なこともあって」
「ええ、畑を売らないとってお話にもなったわね」
「そうだったね」
「それでそうした時に」
ピンチ、そう言っていい時にというのです。
「私達はまたね」
「オズの国に行くことになったね」
「あの時で五回目で」
ドロシーがオズの国に行くことになったことはです。
「その五回目で」
「おじさんとおばさんもオズの国に入って
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