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神々の塔
第五十五話 食事その八

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「疲れてるとな」
「酔い潰れたりもするな」
「そうなるさかいな」
「疲れてる時の酒は要注意やな」
「そういうことや」
「そやな、わしも疲れてる時飲むと」 
 メルヴィルは自分のことからも話した。
「実際な」
「酒の回りが速いな」
「そしてな」
「酔い潰れもするな」
「そうなるわ」
 実際にというのだ。
「ほんまな」
「そうなるさかいな」
「酒には注意やな」
「私もよお飲むが」
 リー自身もというのだ。
「自戒してるわ」
「そうか、しかし自戒は」
「酒の自戒はあってないが如しや」
 シェリルはこう述べた。
「まさにな」
「そやな」
「少なくとも十星連合でそれが出来てるのは」
 誰かというと。
「太宰か喜久子ちゃん位や」
「糞真面目な面々だけやな」 
 メルヴィルはその二人の名前を聞いてこう言った。
「まさに」
「そやな」
「ほんまにな」
「他の面々はな」
「酒についてはな」
「とことんまで飲んで」 
 そうしてというのだ。
「酔い潰れて二日酔いなんかな」
「普通にあるな」
「まあね、お酒はいいものだからね」
 アレンカールはそれでと開き直りの様に言った。
「どうしてもね」
「飲み過ぎるな」
「ついついね」
 こうメルヴィルに話した。
「あたいも」
「そして他の面々もな」
「連合の星の子でお酒嫌いな子ってね」
「おらんな」
「皆飲むわね」
「強い弱いはあってもな」
「そうよね、ただ日本の子には」 
 アレンカールは星の者の中で最も多いこの国出身の者達のことを話した、出身国で言うと最大派閥になっているのだ。
「強いと言えへん子もいるわね」
「何でも弥生系やとね」
 綾乃が日本の星の者に酒に弱い者がいる理由を話した。
「弱いらしいね」
「アルコール分解する酵素がないんやったな」
「そうやねん」
 メルヴィルにその通りだと話した。
「弥生系の人は」
「そやったな」
「起きた世界の日本人って縄文系と弥生系の混血で」
 俗にそう言われている。
「大和民族にになってて」
「弥生系の血が強いとやな」
「お酒に弱いねん」
 そうなるというのだ。
「皇室の方にもおられるし」
「ああ、何でも昭和天皇は」
「あの方下戸やったらしいし」
 牛乳がお好きであられたという。
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