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神々の塔
第五十五話 食事その六

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「豚でも鶏でも魚でもな」
「河豚でもか」
「勿論や」
 言うまでもないという返事だった。
「同じや」
「そうやねんな」
「おうどんでもええが」
 鍋の〆はというのだ。
「おじやもええしな」
「そのおじやまで食ってか」
「真の日本食の通や」
 こう羅に言うのだった。
「ほんまな」
「そうやねんな」
「そして」
 それにというのだった。
「とことんまであったまるんや」
「おじやまで食ってやな」
「そや、しかしこの塔に入って」
「それからやな」
「わい等結構鍋食ってるな」
「そうね、これが一番作るの楽だし」
 アレンカールはそれでと応えた。
「あったまるしね」
「よおさん食えてな」
「皆で一度にね」
 羅に肋骨の部分を食べつつ言った、骨の部分を手にしてそのうえで骨から肉を食い千切って食べている。
「食べられるしね」
「こうして鍋を囲んでな」
「そやからいいのよね」
「冒険の時はな」
「そうよね、この塔だけやなくて」
「冒険の時はほんまお鍋よお食うな」
「特に夜にね」
 この時間帯にというのだ。
「そうよね」
「そやな」
「やっぱり冷えるから」
 夜はというのだ、この塔もその時間帯は気温が下がるのだ。
「それでよね」
「どうしてもな」
「夜はお鍋よね」
「よお食べるな」
「冷えたらよお寝れん」
 リーはきっぱりと言った、そうして腿の部分を食べる。
「それはや」
「結構あかんからな」
「寝る時は寝袋にも入ってな」
 携行しているそれの中に入ってというのだ。
「ぬくもってや」
「寝るべきであってやな」
「そうしてな」
 そのうえでというのだ。
「そしてな」
「食いものでもやな」
「あったまるんや」 
 是非にという言葉だった。
「あったまることが出来たらな」
「その時はやな」
「そうせんとな」
「それでお鍋よお食うな」
「私達もな」
 この塔の夜はというのだ。
「そうしてる、ほなお腹一杯や」
「食うな」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「寝るで」
「ぐっすりとやな」
「そうや、ぐっすり寝てな」
 そのうえでというのだ。
「朝ご飯も食べて」
「おじやもやな」
「そして出発するで」
「ほなな」
 こうした話をしてだった。
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