第五十五話 食事その三
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「その通りやな」
「それで食べることもな」
まさにこのこともというのだ。
「かなりな」
「大事やな」
「若しや」
それこそというのだ。
「食べられへんとな」
「その時点で終わりやな」
「命あるもんは食べんと死ぬ」
シェリルは言い切った。
「そういうことや」
「それで自分等もやな」
「食べてるわ」
今この様にというのだ。
「お塩とお味噌で味付けした猪鍋をな」
「牡丹鍋やね、ほんまええね」
アレンカールは茸を食べつつ言った。
「美味しいしあったまるし」
「ほんまええな」
「そやからね、今は」
「腹一杯食ってやな」
「よく寝るわ」
「よく寝てよく食わんとな」
「やっていけへんのよね」
こう施に言った。
「これが」
「ほんまにそやな」
「よく食べてこそ」
そうしてこそというのだ。
「そして寝てこそね」
「満足に冒険出来るな」
「そうなのよね、冒険に必要なのは何か」
それはというのだ。
「食べものを確保出来る能力と」
「よく寝られることや」
「その二つがないとね」
「冒険は出来んな」
「さもないとやっていけないわ」
「冒険者としてな」
「そやからね」
だからだというのだ。
「レベルやステータスよりも」
「まずその二つやな」
「今は冒険者になるにも免許制になっててな」
芥川は話した、十星連合は法によってそうした風に整えたのだ。そして免許を得るまでに教育を受けるのだ。
「そこでそうしたこともな」
「教わるわ」
「それでなってるな」
「さもないとね」
「冒険者になってもな」
「すぐに倒れてしまうわ」
そうなってしまうというのだ。
「ほんまにね」
「そやな」
「政として整えんとな」
こうしたこともとだ、芥川は鍋の中に内臓を入れて話した。
「やっぱりな」
「あかんな」
「さもないとならず者が増えてな」
冒険者の中にというのだ。
「只でさえ冒険者っていうとな」
「ならず者が多いってイメージがあるな」
「傭兵と並んでな」
「そうやな」
施もそれはと頷いた。
「あるな」
「実際柄の悪いモン多くてな」
羅はそれでと話した、芥川が入れた豚の内臓の煮え具合を見つつそのうえでその芥川に言うのだった。
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