第百十五話 運動会の準備その九
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「クビ以外はね」
「有り得ないですね」
「そうならない場所なんて」
「自浄なんてないですね」
「とことん腐っていてその先生以外にもね」
留奈に真剣な顔で話した。
「とんでもない先生がね」
「いますね」
「それも結構ね、それでいい人はね」
例えそこにいたとしてもというのだ。
「辞めてくでしょうしね」
「酷い環境や人についていけなくて」
「それでね」
その為にというのだ。
「本当にね」
「辞めていって」
「残るのはね」
「酷い人だけですね」
「腐った場所には腐った人が集まるっていうけれど」
「いい人は出て行って」
「そうした人ばかりが残るわよ」
真剣な顔での言葉だった。
「逆にいい場所だとね」
「いい人が集まりますね」
「それで学校の先生の世界は」
日本のというのだ。
「普通にね」
「悪い場所だから」
「悪い人が集まるのよ」
「それで暴力も普通ですね」
「ええ、そう考えたらうちの学校はね」
「そんな先生いないですからね」
「面接でね」
採用の際のというのだ。
「アウトになるしね」
「おかしな人だと」
「有り難いことにね」
まさにというのだ。
「そのこともいいことよね」
「いい学校ですよね、うちは」
「暴力振るったりする先生がいないことも」
「そうですね」
留奈はその通りだと先輩に頷いた、そのうえで部活で汗をかいたがそれが終わってから帰路についたが伊東と一緒だった、所謂下校デートである。
電車に並んで座って運動会の準備や部活のことを話すと彼も言った。
「剣道部でも有名だよ、そうした先生」
「兵庫にもいたのよね」
「それで懲戒免職になったりね」
伊東はさらに話した。
「うちの大学で剣道やってる人に懲らしめられたりね」
「していたのね」
「幾ら段があっても」
剣道のそれがというのだ。
「性根が腐ってるとね」
「剣道に出るのね」
「竹刀蹴飛ばしたり」
まずはこの行為を指摘した。
「生徒を床で背負い投げするとか」
「完全な暴力だしね」
「他の部活の生徒の目の前に連れ出して馬乗りになるのも」
こうした行為もというのだ。
「完全な暴力しかもかなり残虐で傲慢な」
「そんな種類の暴力ね」
「何でそうしたのか」
他の部活の生徒の前に連れ出してというのだ。
「その生徒さんに恥かかせて」
「叩きのめされる姿晒して」
「叩きのめす自分の力を誇示する」
「そんな暴力ね」
「そうとしか思えないから」
だからだというのだ。
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