第百十五話 運動会の準備その七
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「もうそれはね」
「立派な犯罪で」
「証拠の動画でもあれば」
それならというのだ。
「訴えられて確実にね」
「裁判で勝てますね」
「そしてクビになったうえで」
懲戒免職になってとうのだ。
「慰謝料もね」
「請求出来ますね」
「そうなるわよ、というかね」
「そうならないと駄目ですね」
「本当に犯罪だからね」
暴力はというのだ。
「問題外の行いよ、人として」
「それでその暴力がないから」
「全力でやっていいから」
「勝ち負けは気にしないで」
「格好悪い試合になっても」
例えそうしたことになってもというのだ。
「全力を出してスポーツマンシップを守ったらね」
「いいですね」
「そうよ」
先輩は留奈にその通りだと答えた。
「本当にね」
「全力でいけばいいですね」
「ええ、あとあんたも後輩の子にはね」
「暴力は振るったら駄目ですね」
「何があってもね」
「暴力は駄目ですね」
「怒っても気持ちは抑えて」
そうしてというのだ。
「暴力はね」
「振るわないことね」
「若し振るったら」
そうしたことを行えばというのだ。
「そんな先生と同じよ」
「最低な人になりますね」
「最悪人間ですらないね」
そこまでのというのだ。
「存在になるわよ」
「そうですね」
「同じになりたくないでしょ」
先輩は留奈に言った。
「絶対に」
「何があっても」
これが留奈の返事だった。
「なりたくないです」
「人を暴力で虐げる人なんてね」
「下の下の下以下ですね」
「そこまで堕ちるとね」
「本当に人間でなくなりますね」
「だからね」
それでというのだ。
「あんたもね」
「気を付けることですね」
「そうした人はよく見て」
そうしてというのだ。
「反面教師にすることよ」
「ああはなるまいですね」
「実際普通は捕まるから」
そこまでの暴力を振るえばというのだ。
「生徒を他の部活の前まで連れ出して馬乗りになるとか」
「俺は暴力を振るってるって宣伝してますね」
「一般社会でやったら」
学校以外でだ、こうしたことがまかり通ること自体が学校という場所の閉鎖性そして異常性の証左であろう。
「確実にね」
「クビですね」
「秘密警察でも」
そうした組織でもというのだ。
「今時滅多にね」
「しないですね」
「拷問はあっても」
それでもというのだ。
「普通はね」
「そこまでしないですか」
「ええ、北朝鮮の収容所でもない限りは」
これを独裁対象地域と呼ぶ、北朝鮮はあまりにも収容所の規模が大きく最早地域にさえなっているということだ。
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