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第百十五話 運動会の準備その六

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「大国とも戦うし災害にもね」
「向かいますね」
「地震とか台風にもね」
 そうした災害に対してもというのだ。
「向かうでしょ」
「自衛官の人達は」
「強い相手に向かうって怖いでしょ」
「誰でもそうですね」
「勇気が必要ね」
 先輩はこうも言った。
「災害に向かうにも」
「災害救助でもそうですね」
「お亡くなりになってる人のご遺体を回収することもね」
「何でもなくはないですね」
「怖いわよ、五体満足とも限らないし」
「災害でお亡くなりになっていたら」
「火事だと酷いことになってるし」
 遺体がというのだ。
「だからね」
「そうしたご遺体を回収することは」
「大変でね」
「勇気がいりますね」
「怖い、けれどその怖いという気持ちを自覚して」
 そのうえでというのだ。
「向かう、それが勇気で」
「武力は勇気がありますか」
「どんな相手でも状況でもね」
「向かうものですね」
「誰かを守る為に」
「自衛隊はそうですね」
「しかも法律でちゃんとね」
 こちらのこともあってというのだ。
「統制されてるから」
「いいんですね」
「そうしたものが武力で」
 それでというのだ。
「暴力とは違うのよ」
「そう言われると全く違いますね」
「自衛隊の力は武力でね」
「暴力じゃないですね」
「勘違いする人がいても」
 その官房長官の様にというのだ。
「全くね」
「違うものですね」
「それでうちの部活はね」
「暴力なんてですね」
「誰も振るう人いないし若し誰かがね」
「振るったら」
「その人退部になるから」 
 そうなるというのだ。
「うちの学園のどの部活もそうだけれどね」
「暴力は禁止ですね」
「校則でもだしね、先生やコーチだってね」
「暴力は駄目ですね」
「先生の暴力も多いけれどね」 
 それでもというのだ。
「先生だって暴力振るったら」
「クビですか」
「もう部活どころかね」
 教師やコーチの場合はというのだ。
「お仕事自体なくなるわよ」
「先生クビですね」
「そうよ、懲戒免職よ」
「退職金が出ない」
「そちらのクビになってね」
 そうなってというのだ。
「訴えられるわよ」
「裁判付きですね」
「いじめも犯罪でしょ」
 この行為もというのだ。
「それなら暴力もよ」
「犯罪になりますね」
「障害じゃない、奈良県じゃ先生が生徒を床の上で背負い投げにするそうだけれど」
 そうした行為はというのだ。
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