第二章
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「そうした厄介さはね」
「ないね」
「真面目だよ、ただ驚いたのは」
ワトソンはこの探偵厳密に言うと刑事のことを話した。
「子沢山だね」
「十人もいるね」
「律義者のというけれど」
「その言葉通りだね」
「うん、そして刑事さんならカルフォルニアの」
「ティッブス警部だね」
「バージル=ティッブスさんだよ、真面目で謹厳実直で」
そうした人物でというのだ。
「アフリカ系の君とも言われる位だよ」
「おいおい、僕はあんなに真面目で読書家じゃないよ」
ホームズはワトソンの今野言葉を慌てて否定した。
「到底ね」
「君自身はそう言うね」
「言うよ、確かに柔道とかは身に着けていて今も鍛錬をしているけれど」
「彼はそこに合気道と空手もだからね」
「強いよ、しかしその見事さもね」
「あの人の個性だね」
「そうだね、変人じゃなくても子沢山だったり真面目なのも」
こうした要素もというのだ。
「しっかりとね」
「個性になるね」
「そうだね、ちなみに僕はね」
ここでだ、ホームズは。
苦笑いになってだった、ワトソンにこの人物の話をした。
「マーブル夫人はね」
「ああ、君は苦手だね」
「いつもからかわれてしてやられて」
「君のリズムを保てないね」
「強敵だよ」
ホームズは冗談めかして笑って答えた。
「僕にとっては一番かもね」
「アルセーヌ=ルパンやモリアーティ教授以上かな」
「そうだね、二人とはまた別の意味でね」
マーブル夫人はというのだ。
「強敵だよ」
「性格的な相性だね」
「そうだよ、だからね」
「マーブル夫人はだね」
「出来れば相手にしたくないよ」
「確かにあの人は手強いしね」
「そうだよ、あとマイク=ハマー君は」
ホームズは今度はこの探偵の話をした。
「武闘派で行動派でね」
「考えるより先に動くからね、彼は」
「僕とは全く違うよ」
「そしてやっぱりね」
「かなり個性が強いよ」
「そうだね、彼もまた」
「こうしてみると」
ホームズはそのハマーの事務所のサイトを観つつ話した、観れば随分と威勢のいいことが書かれている。
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