第一章
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煮えてるけどな」
「この通りね」
「樹液が煮えて変な風になったのの中にあるな」
「そうなったんだよ」
「しかしな」
夫は妻に言った。
「煮えてるし食えるだろ」
「食べるのかい?」
「狩りをして帰ってから干し肉や塩漬けを作っていたんだ」
それでというのだ。
「ずっと働き詰めでな」
「疲れてるんだね」
「だからな」
「お腹が空いていて」
「何でも美味く食えるさ」
「そうなのね」
「だからな」
夫は妻にさらに言った。
「すぐに食おうな」
「あんたがいいっていうならね」
妻も異論はなかった、それでだった。
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