第6話
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た、どうかよろしくお願いします。」
「ふふっ、アルバイト、いよいよ本格始動みたいね。」
アニエスとヴァンの会話が一旦途切れるとモンマルトの看板娘にしてユメの母親――――――ポーレットが二人に近づいてきて声をかけて空になっている二人のカップにそれぞれコーヒーを入れた。
「ポーレットさん、はいっ。――――――あ、ありがとうございます。」
「とりあえず試用期間だがな。」
「だったら尚更ヴァンさんがアニエスちゃんをフォローしないと。――――――今日は二人とも無茶しないで夕食もちゃんとウチで食べること。ヴァンさんの分はもちろんだけどアニエスちゃんの分も用意しておくわ。無駄にしたらメッ、だからね?」
「メッて……オフクロじゃねえんだから。」
「あはは……はいっ、楽しみにしています!」
二人に無茶しないように注意した後ウインクをしたポーレットにヴァンが呆れた表情で答えている中アニエスは苦笑した後力強く答えた。
「ポーレットさんにユメちゃん、マスターのビクトルさん……事務所の大家さんでもあるそうですけど、すごく良い方々みたいですね?」
(性格もそうですが、”器”も広い家族です。客観的に見れば”表”の人間達はあまり関わらない方がいいヴァンを信用している事もそうですが、家族のような付き合いもしているのですから。)
ポーレットが離れた後アニエスはヴァンにポーレット達の事についての感想を口にし、メイヴィスレインも静かな表情でポーレット達を評価していた。
「ま、おやっさんがどやしつけてくるのは玉に瑕だが。コーヒーを飲んじまったら行くぞ。……そういや、あれは持っているな?」
「あ、はい。……盗難対策なども兼ねてしばらくは肌身離さず、ですね?」
ヴァンの確認の言葉に頷いたアニエスは身に着けている小さなポーチの口を開けてヴァンにポーチの中に入っている”ゲネシス”を見せながらヴァンに確認した。
「ああ、また何かのきっかけに作動するかもしれねえが……俺が近くにいる限りはフォローするから安心しとけ。”助手見習い”の指導がてらな。」
「ふふっ、お手柔らかにお願いします。えっと、それでは……?」
「ああ――――アークライド解決事務所、(”裏”解決業務)を始めるぞ。」
そして二人は街を周りながらの”裏”解決業務、4spgを開始した――――――
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