第6話
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――――いや、それこそヤブ蛇ってもんか。そういやそろそろ定期査定だったな……微妙にどやされそうな気もするが。」
しかし相変わらずいつもと同じ定形の反応だった為溜息を吐いた後疲れた表情で色々と考えていると扉から大きな音のノックが聞こえて来た。
「ユメ坊、ノックはお淑やかにしろ。」
「もう起きてたんだー、めずらし〜!おっはよ〜、ヴァン!”まっとう”にかせいでる〜?女神さまとオテントさまにハジない生きかたしないとダメだぞ〜?」
そしてヴァンが扉に声をかけると扉が開かれ、ノックの主――――モンマルトの店主であるビクトルの孫娘――――――ユメがヴァンに飛びついた後無邪気な笑顔を浮かべてヴァンを見つめた。
「………ビクトルのおやっさん、孫娘になに吹き込んでやがる。真似するならポーレット――――――ママの真似をした方がいいぜ?ああいう素敵な美人になりたいならな。」
ユメの自分への指摘に苦笑を浮かべたヴァンはユメに指摘した。
「うんっ!ユメ、ママみたいになるー!あ、アニエスちゃんみたいにもなりたいかなぁ〜?」
ヴァンの言葉に嬉しそうに頷いたユメは出入口に視線を向け
「……っ?」
「ったく、いいから入って来いよ。何を遠慮してんだ?」
ユメの言葉に出入口の物陰に隠れているアニエスが驚いている中アニエスの気配に気づいていたヴァンは苦笑しながら指摘した。
「は、はい……それでは。」
すると物陰から現れたアニエスは私服姿でヴァンと対峙した。
「……………………」
「その、言われた通り私服で来ましたけど………ど、どうでしょうか?」
ヴァンに自身の私服姿を注目されたアニエスは緊張した様子で感想を訊ねた。
「いや……悪くないんじゃねえか?街巡りにはちっと小綺麗すぎるが、地味目だと逆に目立つだろうしな。ま、制服よりはマシだと思うぜ。」
「そ、そうですか………」
「ヴァン、わかってなーい!すっごくカワイイかっこうなのにー!こんなダメダメなオトコほっといて朝ゴハンたべよ〜、アニエスちゃんっ!きょうのモーニングはベーコンキッシュにカボチャのスープだよ〜!」
ヴァンの感想にアニエスが僅かに嬉しそうにしている中ユメは不満げな様子で答えた後アニエスに抱きついて無邪気な笑顔を浮かべながらモーニングのメニューを答えた。
「わっ、美味しそう。それじゃあ行きましょう、ユメちゃん。」
ユメの言葉に微笑みながら頷いたアニエスはユメと共に事務所の下にあるモンマルトへと向かい
「……ったく。あっという間に馴染みやがって。」
その様子を見守っていたヴァンは苦笑した後二人の後を追っていった。
〜モンマルト〜
「さて――――――今日がお前のバ
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