暁 〜小説投稿サイト〜
人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
Second season 神話創生・破壊再生
96話 再会のAlter Ego
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記憶を呼び覚ますと感情とか目的意識がかなり抑制されるよ。」
「よかった。まだ虎太郎君の人格が消え去ってなくて……」


ほっと安心して息を漏らす曜。

虎太郎も心配だが、俺としてはAqoursの9人もいまだに心配だ。何せ『魂が同一であることによる人の融合』など前代未聞である。

俺はふと疑問に思って、曜の体調を尋ねる。


「曜、何処か調子悪い所とかないか?」
「ど、どうしたの急に?」
「1人の『Aqours』状態になってどこか異常をきたしていたらと思ってな。」
「そ、それは……?」


ここぞとばかりにニヤッとした曜は、色気のある紅潮した顔で自分の上着をたくし上げ始める。


「ちょっと調子悪いみたいだからぁ……診察してみてよ才君?」
「えぇ???」
「これはちょっとひど「何か言ったかな?虎太郎君?」……いや気のせいです。」


困惑せざるを得ないが……しかし調子が悪いと言っている以上診察せざるを得ないか???

俺は早速、曜が晒した筋肉質なお腹に手を当てる……と。


「「ちょっと待ったぁ〜!!!!!」」
「「「!?」」」


突如として玄関が突破され、リビングへと突撃する2人。俺はその物音に慌てて手を離す。

その正体は……


「千歌……それに果南。」
「よーちゃん!家が近いからって抜け駆けはダメ!!」
「そうそう。私たちAqoursは9人で1人。心が繋がっている以上、そういうことはすぐバレるよ?」
「ちぇー」


プクっと頬を膨らませる曜。彼女にしてはあまりない表情に俺は可愛さを覚えるが、流石にここでその気持ちを表すのは要らざる争いを起こすのでやめておこう。

ところで、俺は不意に気になった点を果南に問うてみる。


「果南、お前さっき心が繋がってるとか何とか言ってたが……」
「才には言ってなかったっけ……9人の気持ちとかが共有され始めてるってこと。」
「共有……思考や感情が?」
「私たちにもよくわかんないんだけどね〜」
「だいぶ重大なことだと思うんだがなぁ……」


ところで今日は夏休みの最終日だが……


「お前ら宿題は?」
「「ギクっ!」」
「やってないだろ。」


千歌果南から見て取れる明らかな動揺から大体察せるのだが、2人は無意味な抗弁を始める。


「才くん、その決めつけは失礼な気がするな〜チカだって10年近く学生やってきたんだしー」
「そうだよ。いくら何でも私たちのこと、馬鹿にしすぎだよ。」
「ほぉ……じゃあ今すぐ宿題を回収しても問題ないわけだな?」
「「へ?」」

目が点になる2人を差し置いて俺はスマホを取り出す。

「じゃあ早速宿題回収をダイヤに頼
「わ、わ、わかったわかったの!!
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