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夢幻水滸伝
第三百三十三話 アリゾナ州掌握その十一

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「それはあくまでな」
「例外ですね」
「大抵の地域で城塞都市です」
「街や村は」
「そうなっています」
「城塞都市やとな」
 この造りならというのだ。
「ほんま壁や門が最大の守りでな」
「それが壊されますと」
「どうしてもですね」
「後は消耗戦であり」
「陥落は目に見えていますね」
「最後の最後まで戦うなら」
 それならというのだ。
「ええけどな」
「そうしてもです」
「意味がありません」
「それこそ生きるか死ぬかでないと」
「そこまでしません」
「わい等はそんな戦考えてへんわ」 
 腕を組み強い顔になってだ、トウェインは言い切った。
「ほんまな」
「そうですね」
「この世界を救われるのが目的ですね」
「だからですね」
「尚更ですね」
「星のモン以外でもそこまでするモン稀やしな」
 殲滅、それをというのだ。
「そやな」
「はい、もうそうなりますと」
「城壁や城門を壊せば勝負ありです」
「最大の守りを」
「そこからも攻めて殲滅するとなると」
「余程のことです」
「そこまで戦なんてな」 
 それこそというのだ。
「ないやろ」
「はい、確かに」
「そうなりますと街や村を完全に破壊します」
「そうするまではです」
「そうはないことです」
「その街や村を壊滅させて」
 そうしてとだ、トウェインは話した。
「消し去るんか」
「何が目的か」
「そこまでするには」
「完全な敵を消し去る考えでもなければ」
「とてもしません」
「そやな、まあそうした状況もあるわ」
 トウェインは起きた世界での歴史を思い出して語った、具体的にはアッシリア滅亡やローマがカルタゴを滅ぼした際の攻城戦である。
「時にはな」
「左様ですね」
「ですが相当なことです」
「一つの街や村を消し去るなぞ」
「やはり余程のことです」
「そや、そんなことするなんてな」
 それこそというのだ。
「ないわ、そやから城壁や城門を壊したら」
「そこで終わりですね」
「城塞都市は城壁や城門がほぼ全ての守りです」
「それを壊されると」
「そやな、それで勝負ありや」 
 その時点でというのだ。
「街や村を攻める時はな」
「そうして戦ってきましたし」
「この度もですね」
「フェニックスでも同じですね」
「そや、二十万の軍勢でや」
 トウェインは話を続けた。
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