最終話 終幕その二
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「今日な」
「公園に行ってですか」
「地の龍の連中もな」
彼等もというのだ。
「バーベキューをするらしい」
「そうですか」
「妹さんも一緒だ」
庚、彼女もというのだ。
「きっとな」
「では公園では」
「姉妹でな」
「一緒にいてもいいですね」
「ああ、今はわだかまりはないな」
「はい」
神威に静かな声で答えた。
「左様です」
「それならな」
「わらわは、ですね」
「公園でな」
「バーベキューを楽しめばいいですね」
「そうすればいい、景色もな」
「こうしたことがあるとは」
丁は述べた。
「わらわは全くです」
「見られなかったか」
「ここまで素晴らしい未来があるとは」
「そうか、しかしな」
「現実ですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「全てな」
「そう、ですね」
「現実だ」
神威はまた言った。
「俺達が自分の手で掴み取ったな」
「未来、運命ですね」
「その通りだ」
「そうですか」
「だからな」
それでというのだ。
「認めてな」
「楽しめばいいのですね」
「そうだ」
「そうですか」
「だからだ」
「今からですね」
「行こう」
「夢ではないですね」
丁はここまで聞いて述べた。
「わらわが外に出るなぞ」
「夢じゃない」
神威は即座に答えた。
「現実だ」
「そうですね、確かに」
「そしてその現実をだ」
神威はさらに言った。
「これからな」
「楽しめばいいのですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だからな」
「これからですね」
「行こう」
「わかりました」
丁も頷いた、そうしてだった。
実際に車椅子に乗せてもらってそのうえで議事堂から出た、そして公園に車で向かった。その頃だった。
庚は仲間達にだ、笑顔で話した。
「ではね」
「これからですね」
「公園に出て」
「そしてバーベキューね」
「それを楽しみますね」
「この面子でな」
「そうだね」
地の龍達が応えた、そこには牙暁もいる。
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