暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
最終話 終幕その二

[8]前話 [2]次話
「今日な」
「公園に行ってですか」
「地の龍の連中もな」
 彼等もというのだ。
「バーベキューをするらしい」
「そうですか」
「妹さんも一緒だ」
 庚、彼女もというのだ。
「きっとな」
「では公園では」
「姉妹でな」
「一緒にいてもいいですね」
「ああ、今はわだかまりはないな」
「はい」
 神威に静かな声で答えた。
「左様です」
「それならな」
「わらわは、ですね」
「公園でな」
「バーベキューを楽しめばいいですね」
「そうすればいい、景色もな」
「こうしたことがあるとは」
 丁は述べた。
「わらわは全くです」
「見られなかったか」
「ここまで素晴らしい未来があるとは」
「そうか、しかしな」
「現実ですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「全てな」
「そう、ですね」
「現実だ」 
 神威はまた言った。
「俺達が自分の手で掴み取ったな」
「未来、運命ですね」
「その通りだ」
「そうですか」
「だからな」
 それでというのだ。
「認めてな」
「楽しめばいいのですね」
「そうだ」
「そうですか」
「だからだ」
「今からですね」
「行こう」
「夢ではないですね」 
 丁はここまで聞いて述べた。
「わらわが外に出るなぞ」
「夢じゃない」
 神威は即座に答えた。
「現実だ」
「そうですね、確かに」
「そしてその現実をだ」
 神威はさらに言った。
「これからな」
「楽しめばいいのですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「だからな」
「これからですね」
「行こう」
「わかりました」
 丁も頷いた、そうしてだった。
 実際に車椅子に乗せてもらってそのうえで議事堂から出た、そして公園に車で向かった。その頃だった。
 庚は仲間達にだ、笑顔で話した。
「ではね」
「これからですね」
「公園に出て」
「そしてバーベキューね」
「それを楽しみますね」
「この面子でな」
「そうだね」
 地の龍達が応えた、そこには牙暁もいる。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ