第百十四話 ネットでの愚行その十二
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「俺達も」
「幸せになりたいなら」
「もうな」
それこそというのだ。
「自分自身の行いもな」
「ちゃんとすることね」
「馬鹿なことはしない位のな」
バイトテロや店テロそれに味噌汁茶碗に痰を吐いたりする様な人間以下としか言い様のない行為をというのだ。
「常識がないとな」
「なれないわね」
「ああ、しかし味噌汁茶碗に痰を吐いた人は」
富美子にあらためてこの人の話をした。
「周りが急がしても一人ぼーーっとした顔で突っ立っていてな」
「何もしなかったのね」
「上を見上げてな、そして仕事に出るのもダントツで遅くて」
そうであってというのだ。
「簡単な仕事しかしない、それも他の人がもうしている」
「手が空いていない仕事しなくて」
「しかも動きはかなり鈍重だったらしい」
「全然駄目な人だったの」
「そうだったらしいからな」
「かなりおかしな人だったのね」
「勉強だけ出来たのか」
越智は眉を顰めさせて言った。
「そして他のことはな」
「ギター弾けても」
「常識は一切なくてな」
「まともに動くこともなのね」
「出来なかったみたいだな」
「本当におかしな人だったのね」
「それで仏教か何かを信仰していて」
宗教の話にもなった。
「評判の悪い宗教団体にもな」
「どっちも入ってたの」
「そうした随分な」
今度は首を傾げさせて言った。
「変わった人だったらしいな」
「宗教から見ても」
「ああ、どっちにも顔出すな」
「常識とかないのね」
「分別もな、どっちかにするな」
宗教のこともというのだ。
「というか一択か」
「おかしな団体には入らないわね」
「それで二足の草鞋もな」
「ないわね」
「ましてその団体は他の宗教団体全部敵視していて」
そうした団体でというのだ。
「やたら誹謗中傷する」
「そうした団体ね」
「そこに入ってな」
そのうえでというのだ。
「仏教か何かをな」
「入信してなのね」
「信仰しているらしいからな」
「そこでも変な人なのね」
「そうらしいな」
「変っていうかおかしい?」
富美子はその人についてこう思った。
「若しかしなくても」
「その人はな」
「ええ、そうじゃないとね」
「ここまで俺が話したことはしないな」
「ええ、色々気持ち悪いしね」
「痰のことに幼稚園のことにな」
「商業科って男の子はね」
今度は自分達がいる高校の学科の話もした。
「本当に入学式が終わったらね」
「女の子同士で取り合いになるな」
「クラスに先輩まで来て」
そうしてというのだ。
「男の子取り合いになって」
「皆彼女が出来るな」
「農業科もそうみたいよ」
「女の子の方が多いからな」
「そうなるけれど」
しかしというのだっ
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