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ハッピークローバー
第百十四話 ネットでの愚行その九

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「そしてだ」
「若しもの仮定でもね」
「指を使った後その手を舐めてな」
「角砂糖のポットにその指入れたら」
「終わりだ」
 まさにその時点でというのだ。
「人間としてな」
「本当にバイトテロとか店テロとか言われる」
「ネットで炎上する話になる」
「バカッターになるわね」
「そうなる」
 まさにというのだ。
「人が見て撮影しているとな」
「そうならない筈がなるわね」
「そして賠償金の話になる」 
 そうしたことをした店に対してだ。
「大変なことになる」
「その時点でね」
「味噌汁茶碗に痰を吐いてもそうならないが」
「けれどネットで流されたら」
「やはり皆引いてな」
 そうなってというのだ。
「罪にはならなくても炎上にはな」
「なるわね」
「そして終わりだ」
「その人生はね」
「損害賠償にならなくてもな」
「人間としての評判がね」
「とことんまでな」
 こう言っていいまでにというのだ。
「落ちる」
「それで回復しないわね」
「そうしたことをすると皆覚える」 
 その場面を見ればだ。
「忘れられるものじゃない」
「あまりにも酷いことだから」
「一度見たらな」
 それこそというのだ。
「そうなる」
「聞いても忘れられないわ」
 富美子はこう返した。
「いや、本当にね」
「それならだな」
「ええ、その人を見たら思い出して」
「そうしたことをする人と思ってな」
「その評価はね」
「変わり様がないな」
「あれね、あまりにも強烈なことをしたら) 
 どうかとだ、富美子は越智に話した。
「それがその人の代名詞になって」
「イメージになるな」
「その人イコールその行いって」
「なってな」
 そうしてというのだ。
「評価もだな」
「変わらなくなるわね」
「人間粗相をしてな」
 越智は人のミスについてはこう言った。
「意識してもしなくてもな」
「するわよね」
「けれどあんまり酷いとな」
「もうその人イコールになるわね」
「そうだな」
「ええ、というかバイトテロとか店テロとか」
「味噌汁茶碗に痰吐くとかな」
 実に嫌そうにだ、越智はこの時も話した。
「一生だ」
「その人の評価になるわね」
「実際その人が味噌汁茶碗に痰吐く場面を見た人は吐いた人への評価がだ」
「それで決まったのね」
「とてつもなく下品でどうしようもない」
「そんな人だって」
「評価が定まったらしい」 
 そうだったというのだ。
「それでどうもな」
「沢山の人がその人が働いている時見たのね」
「何でも肉屋さんに二ヶ月位働いてな」
 そうしたことがあってというのだ。
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