第四話 また巡り合いその四
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「モーツァルトやベートーベンよりもね」
「うわ、それはまた」
「凄いものですこと」
このはと茉莉花がそれを聞いて思わず声を出した。
「相当酷い人やったんやな」
「あの人達より上だったなんて」
モーツァルトにしろベートーベンにしろお世辞にも褒められた人間性ではなかったことはよく知られている。特にベートーベンは頑固で気難しく癇癪持ちで尊大でありゲーテをはじめとして多くの敵に囲まれていた。敵の代表者にゲーテがいるということが光栄かどうかは置いておいてだ。
「まあそういう人だったからね」
「ワーグナーって誰なの?」
「それは後で教えてやる」
真墨がさりげなく菜月をフォローした。
「だから今は話を聞いていろ」
「それじゃあ」
こんなやり取りのうえでだ。先生の話を聞くのだった。
「とにかくだね。その舞台神聖祝典劇パルジファルに出て来るんだよ」
「そうだったな。それに出て来る」
幸人は先生の言葉に頷く。
「あらゆる傷を癒すこともでき他にも多くの力を持っていると言われている」
「それがモンサルヴァートに保管されていたんだ」
ヒカルも話してきた。
「けれどそれが外に出て来るなんて」
「ガジャ達に盗みだせる場所にはなさそうだな」
「あの連中には絶対に無理だろ」
軍平はもう彼等の実力を見抜いていた。
「ロンとかいう奴でも近付けそうにない場所だな」
「おそらく何らかの事故でモンサルヴァート城から出てしまったのではないでしょうか」
さくらは顎に手を当てて考える顔になって述べた。
「そのせいで」
「そうなのか?じゃあやっぱり」
「はい、とにかく今はその聖杯を探し出すことです」
さくらはこう薪人にも話した。
「それが先決です」
「モンサルヴァートに返すことを考えるのはそれからか」
千明はここまで聞いて述べた。
「そういうことだな」
「何か余計に賑やかな話になってきやがったな」
源太は首を傾げさせて言った。
「色々変なのが出てきやがっただけじゃなくてかよ」
「そうよね。まだ何か出てきそうだし」
美羽は勘で言っただけであったが。
「しかもここまで色々出て来る中に絶対に何かいるわよ」
「ロンだな」
大翔は彼の存在を感じていた。
「間違いなくいる」
「じゃあ今度はゲキレンジャーになるね」
蒼太は彼等の存在を述べた。
「一旦彼等のところにも行かないといけないね」
「そういうことだな。とにかくまずは聖杯を見つけることだな」
映士はあえて簡単に言った。
「話はそれからだな」
「それではですね」
「ああ、そうだな」
宝児は鉄幹の言葉に頷いた。それから言うのだった。
「まずはそれぞれのチームに別れて捜索にあたろう」
「聖杯のですね」
「それだね」
アスカと吼太が
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