暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第百十四話 ネットでの愚行その七

[8]前話 [2]次話
「本人さんはな」
「自覚ないのね」
「みたいだな」
「余計に悪いわね」
「まあこの人はバカッターじゃないがな」
「そのうち逮捕されるかもね」 
 富美子は冷たい目で述べた。
「幼女趣味で」
「そっちでだな」
「いや、ベリヤとね」
 ソ連の秘密警察のトップだった彼と、というのだ。
「ほぼね」
「同じだな」
「私同性愛は許せるわ」
 真剣な目での言葉だった。
「けれどね」
「それでもだよな」
「幼女はね」
「無理だな」
「もう真面目にね」
 それこそというのだ。
「死ねってね」
「思うな」
「味噌汁茶碗に痰吐いてもね」
「同じだな」
「どんなイケメンがやっても」 
 それでもというのだ。
「その瞬間にね」
「嫌になるな」
「その時点で百点満点でね」
 その基準でというのだ。
「マイナス百点よ」
「最低のさらに正反対のだな」
「もうどうにもならない」
「付き合えない人だな」
「お友達でも無理ね」
 交際するどころかというのだ。
「もう」
「やっぱりそうか」
「キモ過ぎるわ」
「国立大学出てるけれどな」
「もてないのもね」
「当然だな、ちなみにフランス語喋れてな」
 その人はというのだ。
「留学もしてギターも使える」
「スペック高い?」
「それでもな」
「もてないのね」
「仕事も長く続かない」
「そうした事情で」
「ああ、今のところ悪いことはしていないが」
 それでもというのだ。
「幼女関係でな」
「それでも無理ね」
「誰でもだな、しかしこの人思うけれどな」
 越智は富美子に深刻な顔になって話した。
「自覚なくな」
「バカッターになるのね」
「そうしたことをしてな」
 味噌汁茶碗に痰を吐く様なだ。
「それを撮られてな」
「ネットで流されて」
「そうなってな」 
 そのうえでというのだ。
「バカッターみたいになるかもな」
「まあそこまで下品だとね」
 富美子も否定せずに応えた。
「何をしてもね」
「おかしくないな」
「舐めた指でね」
 それでというのだ。
「角砂糖取るとか」
「しかねないな」
「そんな人はね」
「自覚なくてな」
「しそうよね」
「そうした馬鹿なことをな」
「ええ、しかしその人まともな人付き合いもね」
 富美子は顔を顰めさせたまま言った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ