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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第189話:神を殺す者と宿す者
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遂に神の力と融合を果たしたティキ、否、ディバインウェポンの砲撃は凄まじかった。文字通り大地を焼き払い、周辺を瞬く間に瓦礫の山へと変えてしまう。
そんな中で、響と切歌、ガルドに加えて元パヴァリア光明結社幹部のカリオストロとプレラーティは上空に浮かぶディバインウェポンを険しい表情で見上げていた。
「何て威力だ、クソッ!?」
「ガルド、大丈夫デスかッ!?」
5人の内、特に厳しい状態なのはガルドだった。ディバインウェポンの砲撃が放たれた際、彼はいの一番に全員の前に出て障壁を展開し、響達を砲撃から守ろうとしたのである。だがディバインウェポンの砲撃の威力は彼の予想を遥かに超えており、展開した障壁はあっさりと崩壊。受け止めきれなかった砲撃が危うく彼の身を焼く寸前でカリオストロが彼の襟首を引っ張ってその場を退避する事で難を逃れることに成功した。
尤もそれでも完全に無事と言う訳ではなく、障壁を破られた際の熱量で彼が身に纏うキャスターの鎧はあちこちが融解し足取りも何処か覚束ない様子だった。
今は切歌に支えられた状態で何とか立てているが、これ以上の戦闘は正直に言って厳しいと言わざるを得ない。それでも彼はここで退く気はないのか、自分を支えてくれている切歌から離れて槍を杖代わりに前に出ようとした。
「気にするな、これくらいならまだ、くッ!?」
「無茶すんじゃないの。大方魔力もそろそろ限界でしょうに」
「まだ障壁ならある程度張れるさ。最悪、弾除けには……」
「トタンの壁が何の役に立つ。良いからとっとと下がるワケダ。碧刃、その魔法使いを連れて帰れ」
ドストレートに戦力外通告をされ、仮面の奥で口惜しそうに歯噛みするガルドだったが実際問題カリオストロ達の言う通りであった。立て役としても不十分な活躍しか出来ない今では、この場に残っても足手纏いにしかならない。
切歌は切歌で、ガルドに何かあるとセレナが悲しむと言う事を理解している為、プレラーティの言葉に頷きガルドを肩に担ぐ様にしてその場を離れる為に動いた。自分よりも圧倒的に小柄な切歌に、米俵の様に担がれて運ばれる事にガルドは内心で不満を覚えはしたが、もう転移魔法を使うだけの余裕も無かった為文句を口にする事はしない。
「すぐ戻ってくるデス。響さん、それまで頑張ってくださいデスッ!」
「大丈夫。ガルドさんをお願いッ!」
切歌は響の言葉に頷き、カリオストロとプレラーティを一瞥してからその場を離れた。
2人が離れていくのを見送った響が振り返り上空を見上げると、そこには既に勝った気でいるのか悠然と空中に佇むアダムの姿があった。彼は響達の視線が自分に向いたのを待っていたかのように口を開く。
「人でなし……君達はそう呼び続けていたね。何度も、僕を……」
アダムは
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