第三百三十三話 アリゾナ州掌握その五
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「犯罪や、そんなことするんならな」
「自分で働いて稼げ」
「そうなりますね」
「そんなんしたらどうなるか」
「やがて捕まります」
「ヤクザ屋さんと同じです」
「そやからな」
だからだというのだ。
「起きた世界でもせんしこっちの世界でもな」
「せえへんですね」
「絶対に」
「政でもな」
その中にある戦でもというのだ。
「せんは」
「左様ですね」
「何と言っても」
「そや」
まさにというのだ。
「それ位やったら買う、それに買えば民の人等も儲かるしな」
「喜んでくれますし」
「経済も動きますね」
「そやからな」
こうしたこともあるからだというのだ。
「絶対にな」
「買いますね」
「現地調達の場合は」
「このお店でもな」
トウェインはステーキをおかわりしていた、そして今来た二枚目の五〇〇グラムのヒレステーキを食べはじめつつまた話した。
「ちゃんとな」
「お金は払いますね」
「そうしていますね」
「実際にな」
このことも話した。
「そうしてるわ」
「左様ですね」
「しっかりと」
「当然全軍にや」
自分達だけでなくというのだ。
「そうさせてる、それで給料も払ってるやろ」
「収入も約束していますね」
「それも多額の」
「衣食住保証してな」
そのうえでというのだ。
「そうしてるわ」
「左様ですね」
「その様にしていますね」
「給料を払って生活も約束してたら」
将兵達のそれをというのだ。
「そこに軍律を徹底させるとな」
「略奪等は起きへんですね」
「しかも政としてしっかりしてたらな」
エリカに対して話した。
「起こらん、このことはこれからもな」
「守っていきますね」
「そうしてくわ」
ステーキを食べつつ真剣な顔で答えた。
「戦になっても」
「それが政ですね」
「そういうことや」
「わかりました、ただ」
ここでエリカは微妙な顔になった、そのうえでトウェインに話した。
「軍のあるところ。今も駐屯地の傍に」
「何や?」
「はい、風俗店がありますが」
「ああ、それな」
「女性の将兵用のものまで」
「同性愛のものもあるな」
「はい」
その微妙な顔で言うのだった。
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