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夢幻水滸伝
第三百三十三話 アリゾナ州掌握その三

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「そしてや」
「勝ちますね」
「そうしますね」
「そうするで、今ここでな」
 まさにというのだ。
「戦局を握るで」
「わかりました、ほなです」
「使者を送っていきましょう」
 二人も確かな顔で頷いて応えた。
「そしてそのうえで」
「三つの州を完全に掌握しますね」
「そうするで、敵は今寸断されてるやろ」
 トウェインは二人にこのことも話した。
「フェニックスとソルトレークシチーとな」
「ミルフォードですね」
「そして三州の街や村にですね」
「そうなってるやろ、それでな」
 今はというのだ。
「その寸断された状況を利用してな」
「寸断され孤立している街や村を引き込む」
「駅勢力の」
「そうしてですね」
「こちらの勢力をさらに拡大させるのですね」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「敵を追い詰めてくんや、そうしてこな」
「戦わずですね、基本は」
 エリカはトウェインに言った、ヒレステーキを食べつつそうした。
「あくまで」
「軍を動かしてもな」
「大軍を動かして」
「それで若し抵抗してもや」
「勝てへんことを見せますね」
「基本はな、勿論使者を何度も送っても降らんとな」
 その時はというと。
「攻める、そしてや」
「陥落させて降しますね」
「そうしてく、ただやっぱり攻めるよりもな」
 軍でそうしてというのだ。
「話でや」
「降すならですね」
「それでええ、遥かにな」
「楽ですし」
「軍事費もかからんしな」
「攻めても後が大変ですからね」
 オニールもステーキを食べつつ応えた。
「城壁も城門も壊れて」
「下手したら市街地にも損害出るしな」
「軍事施設も攻撃しますし」
「全部修理せなあかんさかいな」
「そやからですね」
「ほんまな」 
 トウェインはステーキのソースをちらりと見てから答えた、彼のソースは和風のソイソース即ち醤油で二人はデミグラスソースである。同じヒレステーキでもそこが違う。
「色々面倒やからな」
「攻めるよりもですね」
「話でな」
「降らせますね」
「ほんま百戦百勝よりな」
「戦わずして勝つですね」
「それがええわ」
 真剣な顔で述べた。
「戦はな」
「その通りですね」
 オニールもそれはと頷いた。
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