第三百三十三話 アリゾナ州掌握その一
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第三百三十三話 アリゾナ州掌握
トウェインはフェニックスを包囲する軍に戻った、彼は軍に入るとすぐに将帥達を集めて軍議を開いた。
テントの中においてだ、彼は言った。
「フェニックスには二十万置くが」
「残り二十万をですか」
「どう用いるか」
「これからお話されますか」
「そうする、その二十万でや」
トウェインは将帥達に自分の席から話した。
「アリゾナ全体の掌握を進めるで」
「フェニックスを包囲しつつ」
「そうしながらですか」
「州の掌握を進めますか」
「そうしますか」
「そうする、ホイットマンもな」
フェニックスに籠城しそこの軍を率いる彼のことも話した。
「わいがここにおるとな」
「自由には動けないですね」
「左様ですね」
「そうしていますと」
「そや、それでや」
今はというのだ。
「わいはここにおる、そして二十万の兵でな」
「フェニックスを攻略しますか」
「そうしていきますか」
「今後は」
「既に州の北西は掌握してる」
ラスベガス攻略の際にだ、そして今はトウェイン達の勢力圏となっているのだ。
「ほなコロラド高原まで進出してホールブルックにもな」
「運を進め」
「そうしてですか」
「掌握していきますか」
「そしてメキシコやニューメキシコとの境までにな」
そこまでというのだ。
「兵を進め街や村にはな」
「使者を送ってですね」
「降る様に言いますね」
「そうしていきますね」
「そや」
その様にするというのだ。
「この度はな」
「そうですか」
「それではですね」
「二十万の兵を展開させ」
「州の掌握を進めていきますね」
「そうしてくわ、そしてや」
そのうえでというのだ。
「フェニックスを孤立させる」
「では完全に孤立してからですか」
「フェニックスがそうなってから攻めますか」
「そうされますか」
「いや、ホイットマンが油断したり何かあれば」
機会、それが来ればというのだ。
「その時はな」
「攻めますか」
「そして攻略しますか」
「その様にされますか」
「そうする」
本気の顔での言葉だった。
「ここはな」
「そうされますか」
「では何時でも攻城戦を仕掛けられる様にしますか」
「今は」
「そうするわ、街を包囲したなら」
そうであるならというのだ。
「ただ囲むだけやない」
「そこにいる軍を動けなくする」
「そうすることも大きいですね」
「敵軍をその場所に釘付けにすることも」
「そや、そこで余裕があればな」
即ち今の様にというのだ。
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