第二話 相手から来たその二
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「何処がいいかしら」
「屋上がいいと思います」
確かな声でだ、白華は答えた。
「この校舎の」
「じゃあそこに行って」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「それぞれのお弁当を食べながらです」
「お話するのね」
「そうしましょう」
「わかったわ」
「それじゃあ
こうした話をしてだった。
二人はそれぞれ弁当を持って校舎の屋上に出た、そこで青空の下でそれぞれの弁当箱を開いて食べはじめた。
横に並んで食べるそこでだ、白華は話しはじめたが。
「まず最初にです」
「何ですか?」
「呼び名ですが」
白華は夜空に話したた。
「夜空さんってお呼びしてもいいですか?」
「いいけれどどうしたの?」
畏まったものを感じてだ、夜空は白華に尋ねた。
「一体」
「お見合いはまだですが」
それでもとだ、白華は答えた。
「兄さんと結婚されますね」
「そ、それはね」
夜空は白華の今の話に顔を赤くさせて答えた。
「やっぱりね」
「そうなりますね」
「お見合いして」
夜空は顔を赤くさせたまま答えた。
「それでね」
「そうですね、私のお義姉さんになりますね」
「そうなのよね」
「お見合いして同居もですね」
「そうなるみたいね」
「では家族になりますので」
それでというのだ。
「西宮さんではなく」
「夜空ってなのね」
「さん付けで」
こう夜空に言った。
「お願いします」
「それじゃあね」
「私のことは白華って呼んで下さい」
弁当のお握りを作りつつ話した。
「宜しくです」
「白華ちゃんでいい?」
「はい」
夜空ににこりと笑って答えた。
「それでお願いします」
「それじゃあね」
「それでお見合いの後婚約はまだですが」
それでもというのだ。
「お料理とかはお得意ですね」
「ええ、料理部だしずっと家事お手伝いしてきたし」
「一緒にお願いします、実は両親もうすぐ海外に行くんです」
「そうなの」
「父が単身赴任しまして」
そうなってというのだ。
「母もついていきまして」
「それでお家はなの」
「兄と私と」
そしてというのだ。
「夜空さんとですね」
「お姉ちゃんね」
「四人ですが私家事はまだまだで」
今度は白華が顔を赤くさせて話した、恥ずかしそうに。
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