第一章 いとけなき焔〜旅立ち〜 外伝〜それぞれの始動〜
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て、”支援要請”にも協力して欲しいとの事だ。」
「”支援要請”、ですか?それは一体………」
「市民もそうだが警察やGID、果ては政府の様々な要望に応える――――――要するに遊撃士協会の真似の拡大版のようなものだ。」
「それってつまり、私達に遊撃士の真似事をしろってことじゃない……」
マーティンの説明を聞いたイセリアは表情を引き攣らせながら指摘した。
「エースキラーの連中も捜査と並行して請けているそうだし、俺達もある程度は請けて協力した方がメンフィルもそうだがクロスベルの印象もよくなるだろうし、”支援要請”を達成すれば”報酬”として内容に応じたミラが振り込まれる上、貢献ポイントにも0.1と僅かではあるが加算されるから全くの無意味という訳ではないぜ。」
”支援要請”について思う所がある様子のイセリアにマーティンは自分達も”支援要請”を請けた時のメリットを説明した。
「……なんにせよ、私達はしばらく旧首都を中心にして活動するのだから、ここの地形を把握すべき。」
「そうですね。このイーディスはかつての共和国の首都だけあってハリアスクすらも比較にならない程の広さのようですし、色々と見て回った方がいいでしょうね。」
「さんせ〜い!それじゃあ、早速旧首都の観光がてら街巡りをしましょう♪」
「やれやれ……………」
そしてラヴィの提案にタリオンとイセリアがそれぞれ同意している中、マーティンは溜息を吐いた後ふとある事を思い出して真剣な表情を浮かべた。
数日前――――――
〜王都ヘイムダル・バルヘイム宮〜
「北カルバードの総督――――――ロイ・グラムハートの内偵だと?」
「ああ。情報局はグラムハート総督の政治方針が”ゼムリアの平穏”を乱すかもしれないと危惧してグラムハート総督関連を調べている。あんたにはカルバード両州での””A”の捜査がてら、グラムハート総督に関する情報を調べておいてほしい。」
「”ゼムリアの平穏の為”ねぇ………他国――――――それも、ヨルムンガンド戦役でエレボニアを敗戦させた国の片方にして現在この国を保護しているメンフィルの盟友の総督を調べるなんて事をしていた事実をクロスベルもそうだが、メンフィルにも知られたらエレボニアは不味い立場になるんじゃねぇのか?」
数日前レクターから聞かされた情報局への協力内容を知ったマーティンは真剣な表情でレクターに確認し
「その点に関しては大丈夫だ。グラムハート総督に関してはクロスベルもそうだがメンフィルもそれぞれ探っていて、既に両帝国からもグラムハート総督の内偵の許可は得ている。」
確認されたレクターはマーティンの懸念は無用である事を告げた。
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