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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第一章 いとけなき焔〜旅立ち〜 外伝〜それぞれの始動〜
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…あの総督補佐め〜、な〜にが『協力してもらうからには、例えメンフィルのかつての敵であろうとも、相応の待遇はする』よ。」

「まあまあ……ベッドもそうですが導力エアコンに冷蔵庫、レンジ、テレビは最初から用意されていた上、家賃はメンフィル帝国が全額負担してくれているとの事なのですから、むしろ自分達にはもったいないくらいの待遇じゃないですか。ラヴィ教官もそう思いませんか?」

「うん。それと最新式の戦術導力器(オーブメント)であるザイファ(これ)を支給してくれたのだから私からすれば拠点よりもこっちの方がありがたい。――――――それに私達はここに遊びに来た訳じゃなく、メンフィルがノーザンブリアの独立を認める為にメンフィルの3つの大きな依頼の内の一つを達成させる為に来た事を忘れていないよね、イセリア?」

自分達が当面使う事になる部屋に不満がある様子のイセリアをタリオンは苦笑しながら諫めた後ラヴィに同意を求め、対するラヴィは頷いた後ザイファを取り出して答えた後真剣な表情を浮かべてイセリアに指摘した。

「当然忘れてなんていないわよ。でも、せっかくかつての共和国の首都に来たんだから、ちょっとくらい浮かれてもいいじゃない〜。メンフィルもそうだけどクロスベルも”一つ目の大きな依頼”については、達成するには長期間かかるって想定なんでしょう〜?」

「確かにそうだが、総督補佐もそうだが”灰の剣聖”からも話にあったメンフィルとクロスベルによる”合同捜査隊”の連中も既に本格的に”A”の捜査を開始している上ギルドやGIDの連中も”A”の捜査に力を入れているとの事だから、のんびりしていたら連中に”貢献ポイント”に関する事を全て達成されて”一つ目の大きな依頼”に関する”貢献ポイント”が貯まらない事でノーザンブリアの独立が遠のくぞ。」

ラヴィの指摘に対して答えたイセリアの不満を聞いたマーティンは静かな表情で忠告した。



「”合同捜査隊”………確か名前は”エースキラー”だったっけ。列車の中での説明でも少しだけ話に出てきたその”貢献ポイント”とやらは具体的に何をすれば貯まって、何ポイントになれば”依頼達成”扱いになるの?」

「―――――ちょっと待っていろ。今お前達のザイファに”貢献ポイント”に関する資料を送る。」

ラヴィの質問に答えたマーティンはザイファを取り出して操作した。するとラヴィ達のザイファにそれぞれマーティンが送ったデータが受信され、ラヴィ達はそれぞれのザイファを操作してデータを確認した。



一つ目の大きな依頼――――――”アルマータ”撲滅の貢献ポイントの詳細





ボスの顔写真の提出 15P



幹部の顔写真の提出 一人につき5P



※なお、顔写真の提出は既に判明済みだっ
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