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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第一章 いとけなき焔〜旅立ち〜 外伝〜それぞれの始動〜
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分突然決まったばかりでして………」

「――――――中央警察ではないけど、北カルバード州総督府を通じて中央政府から前もって通達があったはずよ。”A”の捜査に”中央”とメンフィル帝国による合同捜査隊がこの北・南カルバード両州で捜査する事を。」

二人の指摘に対してロイドは疲れた表情で謝罪し、ルファディエルは静かな表情で指摘した。

「何………」

「ちゅ、”中央とメンフィル帝国による合同捜査隊”って事は、まさかお前――――いえ、貴女達が”例の合同捜査隊”のメンバー………!?」

ルファディエルの指摘を聞いたダスワニ警部は驚きの表情を浮かべ、ネイト捜査官は信じられない表情で二人を見つめて声を上げた。

「改めて名乗るわ。――――――Crossbell Central Police Department(クロスベル中央警察)の捜査一課所属にして、メンフィル・クロスベルの合同捜査隊”エースキラー”のメンバーの一人、ルファディエル警視よ。」

「同じくロイド・バニングス捜査官です。………中央警察の俺達がカルバード両州の捜査に介入する事について色々と思う所はあるかもしれませんが、カルバード両州――――――いえ、メンフィル・クロスベル両帝国市民の方達の平和の為にも捜査のご協力をお願いします。」

「中央警察内でも名高き”叡智”に”初代特務支援課リーダー”か………そんな人物を寄越す程”中央”とメンフィルの”本国”は”A”の拡大化を危険視しているという訳か………――――――先程は失礼した。北カルバード州警察捜査一課所属のダスワニ警部だ。」

「同じくネイト捜査官です!」

ルファディエルとロイドがそれぞれ敬礼をして名乗ると二人の名前を聞いて二人の事を知っていたダスワニ警部は重々しい様子を纏って呟いた後すぐに気を取り直して敬礼をして自己紹介をし、ネイト捜査官もダスワニ警部に続くように敬礼をして自己紹介をした。

「資料の開示もそうだが、”A”関連での詳しい話をこんな大っぴらな場所ではできないから、場所を変えさせてもらう。――――――こっちだ。」

「わかりました。」

そしてダスワニ警部に促された二人はダスワニ警部とネイト捜査官と共に警察署の別室へと向かい始めた。





14:00――――――



〜八区旧市街・アパルトメント・マーティンの部屋〜



昼過ぎ、列車に乗ってイーディスを訪れていたラヴィ達は旧市街にあるアパルトメントへと向かい、メンフィル帝国がそれぞれの為に用意した部屋に荷物を置いた後マーティンの部屋に集合した。

「ハァ………カルバードの首都の拠点を用意したって話を聞いて期待してみたら、これじゃあハリアスクの北の猟兵(わたしたち)の宿舎と大して変わらないじゃない……
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