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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第一章 いとけなき焔〜旅立ち〜 外伝〜それぞれの始動〜
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〜二区サイデン地区・北カルバード州警察・サイデン本署〜



一方その頃ロイドとルファディエルはサイデン本署の中へと入っていき、受付に近づいた。

「サイデン本署にようこそ、御用件は何でしょうか?」

「自分はCrossbell Central Police Department(クロスベル中央警察)の捜査一課所属、ロイド・バニングス捜査官です。中央政府並びにクロスベル皇家からの指示により”A”の捜査を担当する事になりましたので、こちらでの”A”の捜査を担当している捜査官達との面会をお願いします。」

「同じくCrossbell Central Police Department(クロスベル中央警察)の捜査一課所属、ルファディエル警視よ。面会もそうだけど、”A”に関する捜査資料の開示も要求していると伝えておいて。」

受付の女性警察官に用向きを訊ねられたロイドとルファディエルはそれぞれの捜査手帳を受付に見せて用向きを告げた。

「ええっ!?ちゅ、”中央警察”――――――それも”捜査一課”……!?しょ、少々お待ちください……!」

二人の用向きを聞いた受付は驚いた後内線でどこかに通信し、周囲の警官達もロイドとルファディエルを注目して騒めき始めた。

「ルファ姉、さすがに面会と同時に捜査資料の開示の要求は厚かまし過ぎると思うんだけど……」

「私達はこれから、北・南カルバード両州で”A”の捜査をしなければならないのよ?効率的に捜査をする為にも、既に地元の警察が手に入れた手がかりは先に頭に入れておくべきよ。――――――どうせ向こうも私達の存在は色々と思う所はあるでしょうから、向こうとのやり取りは必要最低限にして、後は捜査に集中すべきよ。――――――それよりも来たようよ。」

周囲の反応を見たロイドは気まずそうな表情でルファディエルに話しかけ、話しかけられたルファディエルは答えた後自分達に近づいてきたダスワニ警部とネイト捜査官に気づいた。



「中央警察――――――それもエリート揃いの捜査一課の捜査官達が突然訪ねてきて何の用かと思ったが、よりにもよって”A”の捜査の介入とはな………立場上”地方”の警察の俺達は”中央”の警察であるそちらの捜査への協力義務がある事は理解しているが………せめて介入をするのならば、前もって連絡をして欲しかったのだがな。」

「そ、そうだぞ!幾ら”中央”だからと言って、突然こっちの縄張りに介入した上捜査資料の開示まで要求するなんて幾ら何でも横暴なんじゃないか!?」

ロイドとルファディエルと対峙したダスワニ警部は溜息を吐いた後真剣な表情で二人を見つめて指摘し、ネイト捜査官もダスワニ警部の意見に同意して二人を睨みながら指摘した。

「す、すみません。何
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