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八条学園騒動記
第七百三十五話 コアラとカモノハシその五

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「しかしな」
「カンブリア紀の生きもの達はですか」
「今の我々のルーツにはな」
「なっていませんか」
「そうも言われている」
「そうなのですね」
「神々が生きものを生み出され」 
 大尉はここではキリスト教の神よりも自身が第一に信仰キリスト教以上にそうしている北欧の神々特にオーディンのことを脳裏に思い浮かべて話した。
「その中でだ」
「試行錯誤としてですか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「生み出されたとな」
「言われていますか」
「そうだ」
 こう上等兵に話した。
「彼等はな」
「試行錯誤とは」
「実際にその姿がな」
 それがというのだ。
「独特過ぎて動きもな」
「そうであるので」
「そう言われている、それを経てだ」
「今の生きものがありますか」
「宇宙が出来て」
 二百億年前にだ。
「そしてだ」
「宇宙に、ですね」
「さらに何十億か百億年か」
「それだけ経てだ」
 そしてというのだ。
「生きものをだ」
「神々は生み出されていきましたね」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「その中でな」
「カンブリア紀の生きもの達もですね」
「生み出されたのかもな」
「そうですか」
「神は過ちを犯さないというが」   
 大尉はこの言葉も出した。
「これはな」
「そうは言えないですね」
「イスラム教は断言している」
 アッラーは無謬の存在である、それがイスラムの教えだ。
「しかしな」
「他の宗教ではですね」
「はっきり言えばキリスト教の神もな」
「ユダヤ教の神もですね」
「間違えているな」
「聖書ではそうですね」
「そしてギリシア神話ではだ」
 神々が人間的と言われるこの神話ではというのだ。
「矢鱈とだ」
「間違えていますね」
「あの神話の神々も人間も考慮しないところがある」
「行動が感情的ですか」
「ついかっとしてだ」
 それでというのだ。
「人を殺めたり欲望を抱いてだ」
「異性や同性を、ですね」
「理性のない行動、獣の様な」 
 カモノハシ達を観つつ話した。
「そうした行動がだ」
「多いですね」
「また北欧神話でもな」
 自分が信仰している神話の話もした。
「人間もそうだが」
「神々もですね」
「間違える、連合のそれぞれの宗教でもな」
「実に多いですね」
「日本や中国にだ」
 こうした国々の神話にというのだ。
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