第二章
[8]前話
「ゾクゾクして」
「ああ、それでなんだ」
「夜のこともね」
にんまりとだ、実に好色そうな笑顔で話した。
「したくなるから」
「それでなんだ」
「いいのよ。だからこれからもね」
「僕のブラウス着るんだ」
「休日はシャツを着て」
「そう言われたら」
夫は妻の今の言葉を受けて言った。
「僕奥さんのショーツ姿見たら」
「くるのね」
「生足とね」
こう言うのだった。
「それと同じだね」
「ブラウスから見えるでしょ」
下着それに生足がというのだ。
「そうでしょ」
「ちらちらと。休日のシャツだと」
「どちらも丸見えね」
「それもいいよ、それと同じだね」
「そう、その人の好きなものはね」
「そういうことだね。じゃあ今夜も」
「着るわ」
夫ににこりと笑って答えた。
「あなたのシャツをね」
「そうするんだね」
「ええ、そしてね」
夫にさらに話した。
「楽しむわ」
「そうするね」
「ええ、いいわよね」
「いいよ、是非着てね」
妻の好みそれも自分へのそれがわかってだった。
夫は笑顔で応えた、そうしてだった。
茸の味噌汁を飲んでからご飯を食べた、その後は入浴をしてそれから妻にブラウスを渡したのであった。
ブラウスの匂いはくる 完
2024・1・24
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