第二章
[8]前話
「大雪でもか」
「ふわりには関係ないでしょ」
母がこう言ってきた。
「別にね」
「大雪でもか」
「むしろ雪ならね」
その環境ならというのだ。
「大喜びでよ」
「外に出たいか」
「そうでしょ」
こう言うのだった。
「むしろ」
「やっぱりそうか」
「運動におトイレにってね」
「やっぱりしないとな」
「ええ、だからね」
「行って来るな」
洋介はそれならと自分から言ってだった。
そのうえでふわりの散歩に出た、ふわりは雪の中をとても楽しそうに歩いて散歩をした。そして家に帰ると。
「ワンワン」
「ああしてだよ」
「庭で遊んでるか」
「そうなのね」
「玄関に入ろうとしたらな」
自宅のリビングの中で両親に話した。
「庭の方見て目をきらきらさせて泣いたからな」
「それでか」
「ふわりをお庭に行かせたのね」
「そうしたらな」
そのふわりを見つつさらに話した。
「今も遊んでるよ」
「玄関は閉めたよな」
父は息子にこのことを確認した。
「ふわりがそこから出ない様に」
「したよ」
息子委は即座に答えた。
「もうな」
「だったらいい、それならな」
「このまま遊ばせるか」
「ふわりの気が済むまでな」
それまではというのだ。
「そうさせるぞ」
「それじゃあな」
「本当に犬は喜びよね」
母は笑顔で話した。
「雪が好きね」
「その歌通りだな」
「ええ、じゃあ今はね」
「ふわりをずっと遊ばせるか」
「いい運動よ、疲れたらリビングの窓の方に来るし」
「その時に入れるか」
「それで身体を拭いてあげましょう」
雪に濡れた身体をとだ、そのふわりを見て笑顔で言うのだった。
ふわりは暫く雪で化粧された庭で遊び回ってリビングの窓の前にちょこんと座った、すると一家はその彼女の身体をタオルで拭いて家の中に入れた。するとふわりはケージに入って丸くなって寝た。一家はその時の彼女も優しい笑顔で見たのだった。
犬は庭駆け回る 完
2024・1・24
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