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夢幻水滸伝
第三百三十二話 優勢なままでいる為にその十三

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「プライスもグリーンリバーもな」
「占領していくのですね」
「そしてそのままな」
 さらにだ、エリカはオニールに言った。
「モンチセロまでや」
「ユタ州の東部全体をですか」
「掌握するんや」
「敵の援軍を退けたなら」
「プライス方面から来てるな」
「それは充分に出来ます」
 オニールは羊の脛肉を齧りつつ答えた。
「充分なです」
「戦力があるな」
「数も装備も物資も」
 そのどれもがというのだ。
「敵の援軍をです」
「上回ってるか」
「遥かに」
「そうか、ほなな」
「ここは、ですね」
「敵を迎え撃ってな」
「プロボにおいて」
「そして退けさせてや」
 それからというのだ。
「ユタ州の北部をや」
「掌握することですね」
「そや、敵軍が籠城してな」
「こちらが包囲している間も」
「動ける限りや」
「動くことですね」
「それが戦であって」
 エリカはさらに話した。
「政やな」
「そうですね、動ける限り動く」
 まさにとだ、オニールも答えた。
「それがです」
「政やな、それでな」
「そちらは、ですね」
「敵の援軍を退けたら」
 そうしたならというのだ。
「もうな」
「ユタ州の頭部を掌握しますね」
「そうしたらアリゾナ州の北部も伺えるし」
 今トウェインが攻めているこの州のというのだ。
「そやから」
「ここは、ですね」
「ユタ州の東部の掌握をや」
「行うことですね」
「敵の重要拠点を囲めば」
 今の自分達の様にというのだ。
「そうしたらな」
「敵の頭を動けなくしてる」
「そうしてるってことやからな」
 だからだというのだ。
「その間にや」
「敵を追い詰めていきますか」
「そうしていこな」
「ほなその様に」
「ネバダ州も掌握していってるし」
「このユタ州もですね」
「そうしてこな」
「わかりました」
 オニールはエリカの言葉に頷いた、そうしてだった。
 プロボの軍にこれからどうすべきかということを伝えそのうえでエリカがスタインベックとの戦に行く準備を手伝いかつソルトレーキシチーへの包囲を進めていった。州の北部の街や村を次々と掌握していきもした。
 その中で彼はエリカにソルトレークシチーの近くの峡谷を案内した、エリカはその峡谷に来て思わず唸った。
「凄いな」
「そうですよね」
「いや、話は聞いてたけどな」
「ここはです」
「化石の場所でやな」
「こうしてです」 
 その化石、恐竜達のそれを指示しつつエリカに話した。
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