第一章
[2]次話
フランスは寒いので
ふわりの飼い主である国崎家の面々が暮らしている神戸市は冬は寒い、前は海ですぐ後ろに山がある。
その山から風、六甲おろしというそれが絶えず吹き下ろして寒いのだ。その為国崎家の面々はいつも冬は寒さ対策に余念がないが。
「ワンワン」
「ふわりはむしろな」
一家の息子でラーメン屋で働いている洋介は散歩から帰っても元気なふわりを見て母の百合子に話した。
「冬がな」
「一番元気ね」
「寒くないのかってな」
その様にというのだ。
「思う位だよ」
「冬は元気ね」
「散歩してもな」
先程までしていたそれの話もした。
「もう最初から最後までな」
「元気だったわね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「帰ってからもな」
「この通りね」
「元気だよ、寒さに震えるなんてな」
「ないわね」
「ああ、犬は元々寒さに強いっていうけれどな」
そうした生きものだがというのだ。
「ふわりは特にな」
「寒さに強くてね」
「そして今もな」
「この通りね」
「ああ」
まさにというのだ。
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