第一章
[2]次話
海外旅行は安全第一
一家で旅行に行こうと話した、すぐに小学五年の長男の犀星と次男の朔太郎は両親にこんなことを言った。
「海外行きたい」
「お金あったらね」
「日本じゃなくて」
「他の国に行きたい」
「そうか、格安ツアーに参加するしな」
父の逍遥はそれならと応えた、黒髪は短く面長の顔で小さな目と薄い唇と四角い感じの鼻は息子達に受け継がれている。背は一七六位で痩せている。職業はサラリーマンだ。
「行けるか」
「そうね」
妻デパート勤務の凛も言った、黒髪を後ろで束ねて卵型の顔で穏やかな顔立ちをしている。背は一五八位で均整の取れたスタイルである。
「海外でもね」
「ああ、しかしな」
ここで夫は妻に息子達に言った。
「海外は危ない国もあるからな」
「そうした国にはよね」
「行かない様にしないとな」
「それがあるわね」
「治安の悪い国に」
それにというのだ。
「戦争がある国はな」
「絶対に駄目ね」
「同じ国でも治安がいい場所と悪い場所あるしな」
父はこのことも話した。
「そのこともな」
「考えないと駄目よね」
「アメリカに行くにしても」
まずはこの国の話をした。
「ニューヨークでもな」
「治安の悪い場所もあるわね」
「あそこもな」
「一時期に比べてかなりましになったっていうけれど」
「それでもだしな」
「あそこは銃社会だしね」
「ああ、中国も」
今度はこの国の話をした。
「やっぱりな」
「治安が悪いところあるわね」
「万里の長城とか観に行くにしてもな」
そうしてもというのだ。
「心配だしな、まして戦争が近い」
「そんなところはね」
「絶対にだよ」
「いけないわね」
「イスラエルなんて」
「死海が有名ね」
「もう何時な」
それこそというのだ。
「戦争になるか」
「わからないわね」
「だからな」
そうした国だからだというのだ。
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