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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 なんか 部屋ん中も湿った臭いやでー」

「そうかぁー 窓開けてたら、寒いんちゃうかなって思ったから」

「まぁ ええわー ちょっと 空気入れ替えよー」と、泉希ちゃんは窓を開けてバタバタとしていた。その時に、スカートから黒いのがチラチラと見えているのにー・・。

「久美 これから、みんなで勉強するんだから、あっちに行ってな!」

「うーぅ 久美もここで お勉強する」

「ダメ! おばぁのとこに行ってなー」と、利勝君は久美ちゃんを追い出していた。

「ねぇ 幾つ?」と、私は利勝君に妹が居たなんて知らなかった。

「あぁ 1年生 甘えん坊だよ」

「そう 仕方ないよねー まだ 小さいんだものー でも 可愛いじゃぁない」

「まぁ 歳も離れているからな みんなが 甘やかすんだよー」

「利勝も 充分 親に甘えてきたんじゃぁないの! さぁー 数学からね 1年の復習から 他の学科は覚えなきゃーしゃーないから、自分で教科書を見返してネ」

 教科書の最初から説明していって、終わりに載っている問題をやって、泉希が持ってきた問題集を説明しながら解かせてといった調子で進んでいった。私は、その横で自分でも復習のつもりで一緒にやっていたのだ。最初はスムースだったのだけど、2学期の後半になってくると利勝君も間違うことが多くなって、夕方近くになっていた。その時、お母さんが、宿場餅とお茶を持ってきてくれて、黙って、置いて出て行ってしまった。

「わぁー みゅうみゅんは これっ 好きなんだー」

「そうかー じゃぁ 今度 僕が練習したやつ 持ってってやるわー 売りもんにならんからー」

「うん うん それっ うれしいー」

「なぁ 今日 サッカー 休みやったんやろー なんで?」

「うん こん所 いろいろと学校行事あるからちゃうかなー よー 知らん」

「ふーん サッカー部はやる気あるよーで無いねんなぁー まぁ ウチ等はグラウンド自由に使えるからその方がええねんけどなー なぁ みゃん?」

「そう そう 今日の練習は 実戦的で良かったワー 泉希がね パス受けて突っ込んでいって 短いパスを璃々に出して 利勝君の可愛い璃々がね また 突進して ウチにパスを出して、朝陽に繋いだの! 理想的よー」

「わかったよー その 可愛い璃々ってなんだよー」

「だって そーなんでしょ? 利勝君の・・・」

「・・・ 冷やかすなよー」

「そーいえば この前のマラソン 利勝君 そこそこやったんやろー?」

「ああー 15番目位やった」

「ウン まぁ 頑張ったヤン もう こもってた頃の利勝君と違うネ! あのねー 璃々は 昔 男の子にいじめられてたから 信頼出来ないんだって! だから・・・優しい男の子には弱いかも
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