外伝〜北とメンフィルの契約〜(序章終了)
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8月28日、22:30――――――
〜遊撃士協会・ヘイムダル支部〜
「お久しぶりです、サラ教官。」
「ええ。こうして直に会って話すのは”ヘイムダル決起”を解決した直後の復興以来ね。それにしてもリムジンで来た上、”子供達”直々による護衛付きだなんてさすが”エレボニア総督”だけあって、”随分といい御身分”になったわねぇ?」
懐かしそうな表情で声をかけてきたリィンに対して口元に笑みを浮かべて答えたサラはリィンとパントの背後にいるレクターとクレアに視線を向けた後からかいの表情でリィンに指摘し
「ハハ………」
指摘されたリィンは苦笑しながら答えを誤魔化した。
「―――どうせ、この周辺には鉄道憲兵隊が警備していて、あんた達の合図があればいつでも突入してくる手筈になっているんでしょうし、もしかしたらだけど”斑鳩”の”忍び”とかいう連中もこの支部に潜んでいるのじゃないかしら?」
「………外の警備はあくまで”念の為”です。”そちら”が総督閣下達に危害を加えようとしなければ、私達も”そちら”に危害を加えるつもりはありません。」
「”斑鳩”に関しては”ノーコメント”とさせてもらうが、リーヴェルト少佐の答えと”同じ”とだけ言っておくよ。」
「そういう事を言うって事は、結局その”斑鳩”とかいう連中がこの建物に潜んでいるって事じゃない……」
「しかし自分達は彼らがここに来るまでこの建物に自分達以外の人の気配は感じられませんでしたが……」
「”斑鳩”の”忍び”とやらは”そっち方面”のプロだという噂だからな。連中にとっては俺達に気配を悟られずこの建物に潜入するなんざ、お手の物なんだろうぜ。」
呆れた表情を浮かべたサラの言葉にクレアとパントはそれぞれラヴィ達に視線を向けて答え、パントの答えを聞いたイセリアは疲れた表情で溜息を吐き、戸惑いの表情で周囲を見回しているタリオンにマーティンは真剣な表情で指摘した。
「で?あんたと同じ”情報局”の一員かつ”子供達”の一人で、リィンと同じ”Z組”の一員でもあって相棒の性能を考えたらあんたよりも護衛に向いているミリアムじゃなくて、何であんたがわざわざリィンの護衛として現れたのかしら?」
「ミリアムは今別件で動いてもらっているってのもあるが、俺の方からも”そちら”に”交渉”したい事があるから、総督殿の護衛も兼ねて今回の件に同行させてもらっているのさ。」
真剣な表情を浮かべたサラの問いかけに答えたレクターはローガン達に視線を向けた。
「エレボニアの”情報局”が自分達に”交渉”、ですか?一体何の為に……」
「………もしかして、ケルディックの件?」
「あ…………」
「……………………」
不思議そ
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