外伝〜北とメンフィルの契約〜(序章終了)
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いてパントの考えを悟ったラヴィはパントに確認した。
「ああ。それと、独立の承認時にリィン君からもノーザンブリアの独立を支持する声明を出してもらうように手配しよう。北の猟兵達に襲撃されたユミルの領主の息子でもあり、”現代のゼムリアの大英雄”との知名度があるリィン君がノーザンブリアの独立を支持すれば、各国も北の猟兵の償いは終わったと認めるだろうからね。構わないかな。リィン君。」
「はい。」
「―――――それで、答えはどうする?」
そしてリィンに確認した後のパントに問いかけられたラヴィ達は互いに視線を交わして頷いた後ローガンが代表して答えた。
「答えは当然”了解”だ。」
「”契約成立”だね。早速ではあるが明日に”一つ目の大きな依頼”についての詳細な説明をするから、連絡先を教えてくれないか?」
「わかった。………俺の連絡先はこの番号だ。」
パントの要求に頷いたローガンはメモに連絡番号を書いた後千切ってパントに手渡した。
「確かに。こちらの仕事の関係もそうだが依頼に関する資料の準備も必要だから、連絡は明日の13時過ぎにするつもりだが、もし連絡が遅ければこの番号に連絡してくれ。」
(”一つ目の大きな依頼”……状況を考えれば、パント卿は恐らく北の猟兵も”A”の捜査に協力させるつもりなのでしょうね……)
ローガンからメモを受け取ったパントもローガンのようにメモに連絡番号を書いてローガンに手渡し、その様子を見守っていたクレアはパントの考えについて推測していた。
「さて、めでたくメンフィルとの交渉を無事終えた所で悪いが………今後は俺との交渉に付き合ってもらおうか、北の猟兵――――――いや、マーティン・S・ロビンソン?」
パントがローガンにメモを渡し終えるとレクターが拍手をしながら意味ありげな笑みを浮かべてマーティンに視線を向け
「ローガン殿ではなく、管理官にですか?」
「何で今の北の猟兵の纏め役のローガンじゃなくて、管理官に交渉するのよ?」
「……………………」
レクターの言葉にタリオンとイセリアが不思議そうな表情で首を傾げている中、マーティンは真剣な表情で黙ってレクターを見つめた。
「何でも何も、エレボニアがそいつに用があるのは当然だ。――――――何せ”内戦時のケルディックを焼き討ちした部隊の一員”だった奴なんだからな。」
「……………………」
「な―――――」
「”内戦時のケルディックを焼き討ちした部隊の一員”って事は、あんたもあたしがオーロックス砦でやり合った連中の一人だったの……!?」
真剣な表情を浮かべたレクターの口から語れた驚愕の事実に、予めレクターから知らされていたクレアは複雑そ
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