外伝〜北とメンフィルの契約〜(序章終了)
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帝国はノーザンブリアの独立をすぐに認めるとは思えないのですが……」
「そうだね、その点に関しては私も同じ考えだ。――――――ならば、北の猟兵達も君みたいに何らかの功績を残して、メンフィルの信頼を勝ち取れば本国も独立を認めるのじゃないかい?」
複雑そうな表情で答えたリィンの懸念に頷いたパントはある提案をした。
「それはそうですが……――――――!パントさん、まさか……!」
パントの提案に頷いたリィンはパントの考えを悟ると驚きの表情を浮かべ
「ああ。―――――聞いての通り、例えリィン君がノーザンブリアの独立を支持したとしても、君達の仲間による”過去の所業”を考えればメンフィル帝国はすぐにノーザンブリアの独立を認める事は難しいだろう。だが、ヨルムンガンド戦役で活躍して10代という若さで”将軍”へと昇進したリィン君のように、北の猟兵がメンフィル帝国に対して多大な貢献をすれば独立を認めてくれると思うし、私自身からもリィン君との連名でそのようにすることをシルヴァン陛下達を説得しておくよ。」
「現メンフィル皇帝を説得って……そもそも貴方って何者なのよ?”エレボニア総督”の”補佐”という事は知っているけど……」
パントの話を聞いたイセリアは戸惑いの表情でパントに訊ねた。
「私の名はパント・リグレ。リグレ侯爵家の前当主にしてメンフィル帝国の前宰相を務めた者だ。」
「ええっ!?メ、メンフィル帝国の”前宰相”!?」
「まさかメンフィル帝国の元No.2程の大物がエレボニア総督の補佐についているなんて………」
「なるほどな………”現代のゼムリアの大英雄”に加えてメンフィル帝国の前宰相による説得もあれば前皇帝の”英雄王”もそうだが、現メンフィル皇帝や政府も間違いなく承諾するだろうが………俺達に何をさせるつもりだ?」
パントの自己紹介を聞いたイセリアは驚きの表情で声を上げ、タリオンは信じられない表情で呟き、マーティンは溜息を吐いて呟いた後真剣な表情を浮かべて続きを促した。
「ヨルムンガンド戦役の終結や”ゼムリア連合”の締結によってゼムリア大陸は平和になったとはいえ、その”裏”は平和とはまだまだ言えなくてね。君達にはその”裏”を落ち着かせる手伝いをして欲しいのさ。」
「……要は暗闘の類か。具体的には何をすればいい?」
パントの説明を聞いて事情を察したローガンは続きを促した。
「”表の世界”にも影響が出ている程の裏の勢力の鎮圧や裏が関わる事件解決への大きな貢献を3回達成して欲しい。それが達成できれば、ノーザンブリアの独立を承認する事を陛下達を説得しておく。」
「つまりは”メンフィルの3つの大きな依頼に対する報酬がノーザンブリアの独立の承認”?」
説明を聞
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