外伝〜北とメンフィルの契約〜(序章終了)
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質問に答えたマーティンの答えを聞いたレクターは真剣な表情で推測を口にした。
「次の質問だ。君達は独立後のノーザンブリアの経済をどうするつもりなのか等について話し合っているのかい?仮にメンフィルが独立を承認するにしても、独立を承認する条件の一つとして占領前のノーザンブリアの時のような”猟兵業による活動での外貨の取得でノーザンブリアの経済を維持させる事の禁止”は確実に出してくるはずだ。」
「無論メンフィルが独立を認めるにしても、”北の猟兵”としての活動の禁止を条件にしてくることも想定した上で、独立後のノーザンブリアの在り方を決めている。」
「ノーザンブリアはエレボニアとレミフェリアに挟まれているので、クロスベルのような国際交易と金融の拠点として発展させる事を考えています。」
「ハッ、随分と考えたようじゃねぇか。確かにそれならクロスベル程ではないにしても、ノーザンブリアの経済は明るくなって、少なくても猟兵業で外貨を稼ぐ必要はなくなるだろうな。既にレミフェリアの大公家からも条件付きの支持を取り付けた事から察するに、独立後のノーザンブリアを利用しての他国との交易等の約束を取り付けているんだろうな。」
「それに加えてジュライとレミフェリアを鉄道で結ぶ要所にもなる事もそうですが、メンフィルとの交渉次第になりますがメンフィルによるプラントで生産した物資の一部を外貨を稼ぐ手段にできますね。」
パントの質問に答えたローガンとマーティンの説明を聞いたレクターは鼻を鳴らして口元に笑みを浮かべて推測を口にし、クレアも続くように真剣な表情で推測を口にした。
「これが最後の質問だ。君達は故郷の独立の為なら、相手がどれ程の強大であろうとも挑み、乗り越える気概はあるのかい?」
「当然ある。――――――そもそも、メンフィルを相手に独立を目指すのだから、私達の相手が強大なんて今更過ぎる話。」
そしてパントの最後の質問にラヴィが決意の表情で答えた。
「そうか………――――――リィン君、今までの彼らの話を聞いて君自身はどう感じているんだい?」
「…………ユミルや父さんの件はノーザンブリアの占領やその際の多くの北の猟兵達の戦死で相殺したものと考えています。ノーザンブリアの件で俺を恨んでいると思われた北の猟兵達が俺に謝罪をしてでも故郷の独立を目指しているのですから、できれば力になってあげたいと思っています。」
「ったく……総督になっても、そのお人好しな所は変わっていないわね……」
パントに話を振られたリィンは少しの間考え込んだ後静かな表情で答え、リィンの答えを聞いたサラは苦笑していた。
「……ただ、仮に俺がノーザンブリアの独立を支持した所でノーザンブリア占領の経緯を考えるとメンフィル
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