外伝〜北とメンフィルの契約〜(序章終了)
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加した各国のVIP達や護衛関係者達で、後は遊撃士協会と七耀教会の上層部クラスか一部の関係者達しか知らない秘匿情報なのに……」
ローガンの指摘にリィンは目を見開き、サラは驚きの表情でローガン達に対して訊ねた。
「レミフェリアの大公家だ。レミフェリアの領土とノーザンブリアの領土は隣接している関係で、大公家同士の親交は今でも続いているからな。」
「”大公家同士”って……まさかあんた達、”悪魔の一族”と蔑んでいた旧大公家の協力を取り付けたの……!?」
「”旧大公家”に”悪魔の一族”……?」
「”旧大公家”っていうのはノーザンブリアが自治州になる前――――――つまり、まだ”公国”だった頃のノーザンブリアを治めていた大公家の事だ。」
「ノーザンブリアが公国から自治州へと移行せざるを得なくなってしまった災厄――――――”塩の杭”による異変時、当時の大公は民達の避難誘導等せず、近衛兵達を伴って真っ先に隣国のレミフェリアへと亡命した事でノーザンブリアの民達の支持を失い、更にはノーザンブリアの自治州発足後大公国の再興の為に”ノーザンブリアの三英雄”の一人―――――バレスタイン大佐の戦死によって起こった混乱時に脱出した近衛兵団と共に州都を襲撃し、一時的に州都の占拠に成功したのです。」
「あ………」
ローガンの話を聞いてある事に気づいたサラは信じられない表情でローガン達に訊ね、サラの話から初耳である言葉を聞いて不思議そうな表情をしているリィンにレクターとクレアが説明し、二人の説明を聞いたリィンは呆けた声を出して心配そうな表情でサラを見つめた。
「……最も、”北の猟兵”達の反撃によってすぐに包囲されたらしくてね。で、バルムント大公は再度の脱出を図る為に”見せしめとして市民の虐殺を近衛兵達に命じた”そうなのよ。」
「な………」
続きを説明したサラの説明を聞いたリィンは絶句し
「そんで”塩の杭”による異変時の大公の利己的極まりない行動に加えて逃げる為に自国民の虐殺を命ずるこの暴挙に近衛兵達も大公家を見限ったらしくてな。近衛兵達の裏切りによって”北の猟兵”達に捕縛された大公は”北の猟兵”によって極秘裏に処刑されたとの事だ。」
「そして”塩の杭”による異変後もノーザンブリアに残り、今も生活を送っている大公家の親戚筋が大公の暴挙に怒りを抱くノーザンブリアの人々から『悪魔の一族』と蔑まれているのです。」
「それは………だから、サラ教官はノーザンブリアの旧大公家が北の猟兵に協力している事に相当驚いていたのですか……」
「ええ。確かに故郷の独立が理由だったら旧大公家も協力してくれてもおかしくはないけど、今まで蔑まれていた恨みとかもあったでしょうに…………――!まさかとは思う
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