外伝〜北とメンフィルの契約〜(序章終了)
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うな表情を浮かべているタリオンにラヴィは心当たりを口にし、それを聞いたイセリアは呆けた声を出した後辛そうな表情を浮かべ、マーティンは重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「ま、俺の方は後でいいから、今回の面会の”本題”である総督殿が先に進めてもらっていいぜ。」
「わかりました。――――――そちらも既に知っていると思うが、改めて名乗らせてもらう。俺はメンフィル帝国軍所属リィン・シュバルツァー将軍だ。現在は”エレボニア総督”の任に就いている。」
肩をすくめて話を進めるように促したレクターの言葉に頷いたリィンは表情を引き締めてラヴィ達を見回して自己紹介をした。
「猟兵団”北の猟兵”所属ラヴィアン・ウィンスレット。」
「ラヴィちゃん達と同じ”北の猟兵”のイセリア・フロストよ。」
「同じく”北の猟兵”所属タリオン・ドレイクです。」
「マーティン・S・ロビンソンだ。一応この3人の上司だ。」
「ローガン・ムガート。生き残った”北の猟兵”達を率いている者だ。――――――早速ではあるが、話を始めさせてもらっても構わないな?」
ラヴィ達が名乗った後最後に名乗ったローガンはリィンに確認した。
「ああ。サラ教官から聞いた話だと、ノーザンブリアの独立の為に俺と話をしたいという事だが………」
「そうだ。だが、その前に見てもらいたいものがある。」
リィンの言葉に頷いたローガンは予め持ち込んで来た木箱から布に包まれた謎の物体を取り出し、それを床に置いて布を解いて謎の物体の姿を顕にすると何と謎の物体は老人の生首だった!
「「な―――――」」
「………あの顔、まさか………」
「その”まさか”に違いないな。”北の猟兵”達の首領にして”ノーザンブリアの三英雄”の一人――――――”北の雷帝”グラーク・グロマッシュ。ノーザンブリア占領時にもその死は確認できず、その後も行方知れずとの事だったが……まさかこんな形で知る事になるとはな。」
生首を目にしたリィンとクレアが絶句している中生首の顔に見覚えがあるパントは眉を顰め、レクターは真剣な表情で生首を見つめた。
「一体何のつもり、ローガン!?マスターグラークはノーザンブリアが占領された日に死んだとは言っていたけど、まさかとは思うけどあんた達が……っ!」
するとその時サラが怒りの表情でローガンに詰め寄って問いかけた。
「俺や俺を慕う部下達がこの老害をこの手で殺したかった事は否定しない。――――――だが、俺がこの老害の元に現れた時点で毒殺されていた。後でわかったがこの老害を殺ったのは別の人物だ。」
「別の人物ですって!?そいつは一体誰で、何者なのよ!?」
ローガンの口から語られた驚愕の事実を知ったサラは血相を変えて訊ね
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