暁 〜小説投稿サイト〜
わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 期末考査が近づいて、1週間前から練習も休みになって、泉希が

「なぁ 利勝のとこで一緒に勉強しよぉか?」って、誘ってきたので

「うん ええよー なぁ 璃々も誘っていい?」

「ええけどー なんで?」

「うん まぁ 利勝も一緒のクラスやしー」

「好きにしたらええけどー あの子は・・・ 無駄やと思うでー」

 と、いう訳で

「璃々 あのな 利勝君のとこで一緒に勉強せーへん? 泉希も一緒」

「なんで ウチなん?」

「うん 一緒のクラスやんかー 利勝君も学校出て来るようになったしなー 励まさナー」

「・・・やめとく・・・ 嫌なんちゃうでー ウチ そーいうの苦手やねん」

「でも・・・ 璃々は みゅうみゅんの親友やんかー 泉希も・・ いつも 一緒に・・・」

「・・・みゅんはウチにとっても特別やー 泉希・・・ あのなー 今日 学校終わったら ウチに来やへん? 小学校に行く坂あるやろー? 途中から右にちょっと行ったとこやー ウチは自転車やから、先に帰ってるわー」

「う〜ん? まぁ な」と、ばっちゃんに連絡をしておいて、バスを降りてから、坂道を登って行った。泉希も誘ったけど、みゅんが誘われたんやから一人で行ってきなって 言われていたのだ。

 地図を書いてもらったので、直ぐにわかった。門の向こうには、レモンだろう樹が黄色い実をつけていて、その向かいにはまだ花が咲いていない花壇のあるお家。門の隣はゲート付きの駐車場があるのだが、車は無かった。比較的裕福そうなおうち。

 ピンポンすると、直ぐに璃々ちゃんが出てきてくれて、ロイヤルブルーのフレァーなミニスカートに胸に大きなバラの刺繍があるセーターとダウンのベストを着ていた。

「すぐに わかったでしょ? 坂の途中から真直ぐだから」

「うん 思ったより近かったわー ねぇ 門のとこのん レモン?」

「そう ウチが小さい頃から・・・ ホットレモン作るネ あったまるよー」と、キッチンでお湯を沸かして・・・ガラス瓶からレモンスライスを取り出していた。私はキッチンのテーブルに腰掛けていて、ダイニング、リビングと続いていて、隣にフローリングの広いスペースがあるのだ。

「ねぇ おうちの人は居ないの?」

「うん ママは出掛けている 趣味の集まり これっ はちみつレモン」と、花柄のティーカップを出してくれた。

「おいしいー これっ お庭のん?」

「そー ハチミツ漬けにするの ウチ 一日 4.5杯飲んでるよー」

「へぇー だから 璃々って きれいなんだぁー」

「そんなんちゃうけどな 帰りに 持って行きなよー 瓶に入れたのあるからー」

「うん うれしいなぁー」

「飲んだら ウチの部屋にいこーかぁー オイルヒー
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