第七百三十四話 猛獣以上の災厄その十
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「時としてな」
「愚かな選択をして」
「そしてだ」
その結果というのだ。
「おかしな政権を生み出してな」
「厄介なことになりましたね」
「連合エウロパ双方の中央政府でもあったしだ」
そうしたことはというのだ。
「双方の各国でもな」
「ありましたね」
「地方政権でもな」
「星系等の」
「あきらかにおかしな輩や政党を選びな」
そしてというのだ。
「その結果だ」
「おかしなことになる」
「あることだ」
「民主政治においては」
「間違えない人間はいない」
大尉は断言した。
「それ故にな」
「間違えた選択もしますね」
「だが選挙は選びなおせる」
民主政治を民主政治としているそれはというのだ。
「だから間違えたと思えばな」
「選びなおせますね」
「最悪からましには出来る、そのましがだ」
「大きいですね」
「ワーストとブービーの違いもな」
これもというのだ。
「大きいものだ」
「最善を選ぶことが理想ですね」
「そうでなくては次善だが」
それを選ぶべきだがというのだ。
「それが無理ならな」
「最悪を選ばない」
「だが最悪を選ぶこともあり」
「次の選挙では最悪を選ばない」
「そうすることもだ」
これもまたというのだ。
「民主政治でな」
「それで、ですね」
「選びなおせる、やりなおせる」
「そのことが大きいですね」
「だから連合やエウロパではな」
「どの国も間違えた過去がありますね」
「現在もな」
まさにというのだ。
「間違えていたりする」
「地方政治も入れると」
「尚更だ、だが独裁者や暴君はな」
「選びなおせないですね」
「それこそ命がけでクーデターや革命を起こさないとな」
さもないと、というのだ。
「そのままだ」
「居座りますね」
「サハラでは暴政を極め国力を弱め」
この地域ではよくあったことだ、私利私欲に走り暴政を行えば国家が衰退してしまうことは火を見るより明らかだ。
「そこをだ」
「他国に付け込まれ、ですね」
「滅ぶことはな」
「よくあったことですね」
「他国もあることすらだ」
それこそというのだ。
「気付かない暴君や独裁者もだ」
「いますね」
「若しくは自国の国力を把握せず」
そうしてというのだ。
「他国を攻めてな」
「自滅する場合もありますね」
「自身の暴政でそうなっていてもだ」
国力を衰退させていてもというのだ。
「そのことを自覚せずな」
「他国に侵攻を行い」
「逆に敗れることもだ」
「サハラではよくありましたね」
「挙句子供まで動員してだ」
軍隊にというのだ。
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