第七百三十四話 猛獣以上の災厄その九
[8]前話 [2]次話
「北朝鮮がそうだったしな」
「まさに己の贅沢を極め」
「民を苦しめていた」
「あの国の世襲の独裁者達ですね」
「そしてアフリカの多くの国はだ」
連合の中のというのだ。
「アフリカタイプと言うべき独裁者達がだ」
「出ていますね」
「二十世紀後半の建国からな」
一九六〇年を中心としただ、この年はこの時代でもアフリカの年と言われ歴史に強く刻まれている。
「二十一世紀前半までだ」
「そうした独裁者が出ましたね」
「暴政と弾圧と自分の宗教や民族を優遇する」
「そうしたことを行い」
「私利私欲に耽り戦争も行うな」
内外に対してだ。
「そうしただ」
「碌でもない独裁者がですね」
「出た歴史がある」
連合のアフリカ諸国の多くにはというのだ。
「そうだった」
「左様でしたね」
「そしてそうした独裁者達がな」
「サハラにもですね」
「よく出た」
千年の戦乱の歴史の中でだ。
「そしてだ」
「戦乱と共にですね」
「多くの者を苦しめた」
「そうでしたね」
「それを見るとな」
「悪辣な暴君や独裁者はですね」
「猛獣よりもだ」
「害ですね」
「下手な災害よりもだ」
さらにというのだ。
「そうした輩は害となる」
「そういうことですね」
「スポーツチームでもな」
こちらでもというのだ。
「あるな、おかしな監督になるとだ」
「チーム全体がそうなる」
「どんなスポーツでもな」
「おかしな監督が就任すると」
「フロントの場合もあるがな」
「兎角ですね」
「一人おかしな監督が就任するだけでな」
ただそれだけでというのだ。
「チームはな」
「おかしくなりますね」
「そうなる、チームにどれだけ戦力があろうともな」
それでもというのだ。
「その戦力を出鱈目な采配や起用でだ」
「生かさない」
「そしてチームの雰囲気も悪くしてだ」
「士気を落とす」
「そうしたことを続けてな」
「チームをドン底に落としますね」
「それが国家になるとだ」
そうなればというのだ。
「実は連合やエウロパでも選挙でな」
「おかしな政権を生み出して」
「碌でもないことになってきた」
「民主政治の常ですね」
「これ以上愚かな制度はなく」
大尉はチャーチルが言った言葉を引用した、この人物もまた民主政治の中にいたからわかっていたことであるのだ。
「これ以上素晴らしい制度もない」
「それが民主政治であるので」
「だからだ」
その為にというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ