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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第188話:神の力の顕現
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事実に、カリオストロとプレラーティも驚愕に思考が停止してしまう。
そしてガルドは、思わずその言葉を口にしてしまった。それを聞いた瞬間、アダムは烈火の如く怒りを露にする。
「人形だとォォォォォォッ!!」
アダムの激昂に呼応するように、光の柱の中に浮かぶティキも怒りを露にしたように叫んだ。
「ユルザナイ……アダムヲヨグモ……。イタクサセルナンテェェェッ!」
突如として眩い光に包まれたティキ。何が起きたのか分からず眩しさに思わず響達が手で光を遮っていると、プレラーティが光を見ながら呟いた。
「光が……生まれる……!」
「生まれる? 何が……!?」
程無くして光は収まった。視界が開けるようになった時、彼らが顔を上げるとそこには、空中に浮かぶ人型の巨大な”何か”が存在していた。上半身は女性の様だが、胸元から下は水棲生物の様。両腕はあるにはあるが、人間のそれと比べるとまるで骨と皮で出来ているかのように細いと言う何とも歪な姿である。
「なっ……」
「何デスか、あのデカいのは……!?」
「まさか、さっきの人形が?」
ガルド達が思わず言葉を失う中、アダムは”それ”の顔の部分の直ぐ真横まで移動した。
「神力顕現……、持ち帰るだけのつもりだったんだけどね。今日のところは」
「ゴメンナサイ……アダシ、アダムガヒドイコトサレテタカラ、ツイ……」
見るとその巨大な人型の胸元には結晶で出来た棺の様な物があり、その中にティキが納まっていた。アダムはその中に居るティキに語り掛ける。
「仕方ないよ、済んだ事は。……だけど折角だから……」
「ッ!? マズイ、皆下がれッ!?」
自分達を見下してくるアダムの視線に危険なものを感じたガルドが素早く全員を下がらせようとした。だが彼らが行動に移すよりも早く、アダムがティキに指示を出した。
「知らしめようか、完成した神の力をッ! 『ディバインウェポン』の恐怖をッ!」
アダムの指示に、ティキ改めディバインウェポンの両肩の結晶が光り輝く。そして放たれた光線が、眼下の地上を焼き払った。
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