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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第188話:神の力の顕現
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からよ。何せ元々はサンジェルマンか、あの坊やを生贄にして儀式を完遂する予定だったみたいだし。察するに、天のレイラインからエネルギーチャージするのは、あの男にとっても予定外の行動だったんじゃないかしら?」
つまり、今アダムは予定外の消耗により完全に全力を出す事が出来ないと言う事。であるならば、勝機は必ずある。
カリオストロの話にガルドと響が希望を見出していると、一旦体勢を立て直す為か切歌とプレラーティが後退してきた。どちらもアダムとの戦いで消耗しているのか、揃って肩で息をしている。
「はぁ、はぁ、あいつ、強すぎデス……!」
「おいお前らッ! 私達に任せて何時までくっちゃべってる気だッ!」
「2人共、悪いが耳を貸してくれ」
気付けば自分達だけでアダムの相手をさせられていた事に文句を言うプレラーティを宥め、ガルドが考え付いた作戦を全員に話した。作戦と言っても、考え付く方法はそう多くも無ければ複雑でもない。ある程度は分かり合えたとしても、根本的に連携が拙いのだ。そんな中で出来る事と言えば、アダム1人では対処が間に合わなくなるほどの過剰なまでの連続攻撃であった。
その中でも攻撃の要と言えるのは響である。
「原理は分からないが、ヒビキの攻撃はお前達が作り出した神の力とやらに対抗できる。だから何としてでも、ヒビキをあの人形の所まで送り届けるんだ。出来るか?」
「なるほど、あれは術式に問題があった訳じゃなかったのね」
「なかなかに興味深い話なワケダ。出来れば是非とも研究してみたいワケダが……」
「い、痛い奴じゃなければ、お手柔らかに……」
「終わったかな? 無意味な作戦会議は」
何時の間にかアダムが彼らの近くまで来ていた。空中に佇み、こちらを見下してくるアダムにガルドとカリオストロが前に出る。
「あぁ終わったとも。お前の泣き顔を拝む為の会議がなッ!」
〈キャモナッ! シューティング、シェイクハンズッ! ケイオスッ! シューティングストライクッ!〉
「その余裕、何時まで持つかしらねッ!」
ガルドの砲撃とカリオストロの錬金術が同時にアダムに襲い掛かる。魔法と錬金術、二つの攻撃をアダムはエッジの燃える帽子の投擲で迎え撃った。2人の攻撃が同時に直撃する事でバラバラに攻撃するよりも遥かに高い威力を持つ筈なのに、アダムの帽子はそれを正面から受け止めかき消してしまった。その瞬間空中に炎の壁が作られる。
先程までであれば、ガルド達もその光景に歯噛みした事だろう。しかし今度のこれは想定の範囲内。寧ろ作戦通りと言ったところであった。
「……むッ!」
油断なく下を見据えていたアダムの目に、炎の壁を突き破って迫るプレラーティの鉄球が映った。鉄球は炎を突き破り真っ直ぐアダムへと向かっていく。それを
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