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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第188話:神の力の顕現
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ェルマンの為なワケダ」
「それでも、危ない所を助けてもらったのは事実デスし」
「……カリオストロの言う通り、本当にお気楽だな。こんなのに2人掛りだったとは言え負けたと思うと自分が情けなくなる」
吐き捨てる様なプレラーティの言葉に、切歌はそれを自覚していると言う様に乾いた笑いを浮かべて答えた。
「確かに私はお気楽かもです。でも、1人くらいお気楽でいないと、いざって時に他の人の重荷を背負えないじゃないデスか」
「ん?」
「今、颯人さんが大変で奏さんも辛い思いをしてるんデス。だったら、その分私が頑張らないと……!」
切歌の話を聞いて、プレラーティの彼女を見る目が少し変わった。仲間の重荷を背負う、その考えにはプレラーティにも頷けるものがあったからだ。無論、切歌が根っからの能天気という評価は変わっていないが、少なくとも考えなしの阿呆と言う印象は今のセリフで訂正せざるを得ないと考えるくらいには彼女への評価を変えていた。
「……この国の諺だったか」
「ほぇ?」
「一寸の虫にも五分の魂……存外、馬鹿に出来ないワケダ」
「正しい諺デスね」
「どういう意味だ?」
「こっちの話デス」
思わずガルドと比べてしまった切歌に首を傾げるプレラーティだったが、何時までも悠長に話してはいられないと小さく息を吐いて気持ちを切り替えスペルキャスターである巨大けん玉を構えた。切歌もそれに倣う様に大鎌を構える。
「ついて来い、シンフォギア。来れなかったら置いていく」
「ガッテン承知デースッ!」
未だ拙い連携ながら、それでも先程に比べれば背中を預け合って戦い始める2人。ほんのちょっぴりかもしれないが、距離を縮めた様子の切歌とプレラーティの姿にガルドは改めて響とカリオストロを交互に見た。
「あれ見たか? あっちは少しは仲良くなれたみたいだぞ?」
ガルドの言葉に、カリオストロは面白くなさそうに喉を鳴らす。一方の響は、カリオストロと距離を縮めたいのになかなか上手く行かない事に頬をかいていた。
「……」
「私は、カリオストロさんとも仲良くなりたいんですけど……」
「はぁ? 何で? 言っておくけど、アダムを何とかしたら、あーし達はまた敵同士よ?」
「私は、そうは思いません」
慣れ合うつもりはサラサラないと言うカリオストロであったが、それに対する響の答えは否であった。その答えが気に入らないのか、カリオストロが睨むように響を見るのをガルドは内心ハラハラしながら見やりつつ、アダムとの戦いを続ける切歌とプレラーティの援護を行っていた。
「何で?」
「だって、カリオストロさん達はサンジェルマンさんの為に無茶してるんですよね? そのサンジェルマンさんが、颯人さんの事を心配してくれてる。だったら、サンジェルマンさん
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