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夢幻水滸伝
第三百三十二話 優勢なままでいる為にその十一

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「かなり長い戦になるかもな」
「星の方々の格式が互角なので」
「だからですね」
「そちらの決め手に欠けるので」
「軍は優勢やけどな」 
 こちらがというのだ。
「そやけどな」
「それでもです」
「やはり星の方々の存在は大きいです」
「どうしても」
「そやからな、長い戦になるかもな」
 エリカはぼやく様に言った、だが軍を進めまずはオニールと合流した。そのうえで彼に対して食事を摂りつつ話した。
「これからのことやけど」
「ソルトレーキシチー攻略についてですね」
「今すぐといきたかったけどな」
 マトンの脛肉を煮てソースをかけたものを食べつつ言った。
「そやけどな」
「それは、ですね」
「スタインベックちゃんがかなり速くや」
「こっちに向かってきていますね」
「そやからな」
「若し攻城戦が長引きますと」
 オニールはマトンと一緒にあるベーコンを分厚く切って焼いたものを食べつつ応えた、他には様々な野菜を小さく切ってオリーブオイルで炒めたものや川魚と茸のスープがある。デザートはフルーツの盛り合わせだ。
「そこで、ですね」
「後ろを衝かれるわ」
「そうなってしまいますね」
「ここに列車砲を持って来てな」
「攻城戦に用いますね」
「その準備もしてるけどな」
 それでもというのだ。
「それより前にな」
「スタインベックさん来ますね」
「そうなるやろな、そやからな」
「今すぐに攻めても」
「ミニーちゃんも頑張ってるな」
「かなり」
 オニールは真剣な顔で答えた。
「正直言っておいらもです」
「攻めあぐねる位やな」
「ダイナマイトを使えば」
 自身の神具であるそれをというのだ。
「城壁はほんま一撃で」
「吹き飛ばせるな」
「はい」
 そうなるというのだ。
「間違いなく」
「城門もやな」
「一撃で吹き飛ばせて。それに」
 さらに言うのだった。
「ダイナマイトは無尽蔵にです」
「一度使ってもな」
「出て来ます、敵軍の攻撃にもです」
「使えるな」
「一発で数千人は吹き飛ばせます」
「神具だけあって凄いな」
「はい、ですが」 
 それでもと言うのだった。
「ミニーちゃんが術で防いでダメージを最低限にしたり」
「ミニーちゃん自身がやな」
「変装したりして陣地に潜り込んで」
「工作もしてくるな」
「まさに一進一退の状況で」
「攻めきれてへんな」
「そうです」
 エリカに困った顔で話した。
「今現在は」
「そやな、それやとな」
「ここでエリカさんが来てくれたので」
「攻勢に出るつもりやったな」
「はい、敵の援軍には迎撃部隊を向けていましたし」
 このことも話した。
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